ドライバー同様にスクエアフェースが長く続き曲がらない
右腕が曲がった状態でインパクトすることで、フォローで右腕が伸びる
彼のヘッド軌道は、セルジオ・ガルシアのように強烈なダウンブロー軌道でありません。もちろんターフはとれますが、平均的な入射角だと思われます。どちらかといえば、ダウンスイングで強烈なタメは作らないので、シャフトのしなり戻りはやや少ないと思います。ただ、インパクトゾーンが低く長いため、適正スピンになるので距離感が合いやすくなるのです。彼の場合は、スクエアに当たってからフォローでヘッドが抜ける位置で球筋を打ち分けている傾向があります。ドローならば、ややアウトサイドにヘッドが抜ける。フェードならば、ややインサイドにヘッドが抜ける感じですね。
この長く低いインパクトゾーンを作り出しているのは、大きく長いフォローといえます。これは結果的な動きになりますが、フォローで右手がグリップから離れるような動きを見せます。右手が離れることで左へヘッドを抜くことなく、目標方向へ真っすぐフォローを低く出せるのです。これはビジェイ・シンなどが見せる動きですが、これはあくまで大きなフォローを作った結果なので、アマチュアは真似しないようにしましょう。意識的に行うとスイングを振り切ることはできません。
できるだけアドレスでは両腕をリラックスさせることがポイント。どこかに力が入っていれば、フォローで両腕は伸びません。アドレスでは右腕を曲げて状態で構えて、右ヒジを体に付けて構えましょう。右腕が曲がったインパクトすることで、インパクト以降に右腕が伸びるのです。右腕がアドレスで突っ張っていては、インパクトでスイングが減速します。右手を下手にしてグリップして、インパクトまで伸ばさない。これが大きなフォローを作るポイントとなりますね。