80を切るならアイアンのパーオン率を上げて、悪くてもパー、あわよくばバーディというホールを増やしていきたい。ディボット後やベアグラウンドといったボールのライが悪いときの打ち方を、練習場で予習しておこう。
ゴムティ用の穴にボールを入れて、難ライを作る
ゴムティ用の穴にボールを入れるとボールが沈み、見た目以上に難易度が高くなる。これでナイスショットが打てれば、コースでも自信が持てる
ボールのライがいいときは誰でもナイスショットが打てます。問題はディボット跡やベアグラウンドといったライが悪いとき。この対応力が80切りの大きなポイント。そこで練習場のマットに空いているゴムティ用の穴にボールを入れ、少し沈んだライをあえて作って打ってみてください。
ボール1個分右に置けば、上からクリーンに打てる
通常のボール位置よりも1個分右に置くことによって、ヘッドの入射角が鋭角になり、クリーンヒットしやすくなる
こういう難しいライでは、通常のボール位置よりもボール1個分右にすると、ヘッドの入射角がより鋭角になり、クリーンヒットしやすくなります。ボールのライが悪いときにボール位置が左にあると、入射角が鈍角かアッパー気味に入るので、トップやダフリのミスが出やすいのです。
番手や打ち方によっては、ボール1個半や2個右に置く場合もあると思ってください。こうやってアドレス時のボール位置をズラしながらクラブの入射角の違いを理解すれば、難ライへの対応力が高くなりますよ。
ライが悪いときにボールが左にあると、トップやダフリが出やすい。ボールを右に置いてダウンブローの度合いを強くしよう
細川和彦
ほそかわ・かずひこ/ 70年生まれ。茨城県出身。伊澤利光や丸山茂樹を輩出した日体荏原高校、日体大を経て、93年にプロ転向。切れ味鋭いアイアンショットが武器に、公式戦2勝を含むツアー通算8勝を挙げている。現在は国内男子ツアーのコースセッティングアドバイザーやゴルフ解説者としても活躍中。