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【石坂友宏】アプローチのダフリ・トップで悩んでいる人は、“右手1本”で5ヤードを練習しましょう

ツアープロだって最初から上手かったわけではない。練習してきたという事実が自信を作り、1打で数百万、数千万がかかった場面で力を発揮することができる。そんな彼らの“コア”となる練習法は何なのか? 21歳の若さでアプローチに絶対の自信を持つ石坂友宏に突撃した。※これは2020年12月7日に撮影しました

配信日時:2021年1月22日 10時00分

右手で低く打ち出していくのが、石坂のアプローチの基本だ
右手で低く打ち出していくのが、石坂のアプローチの基本だ (撮影:福田文平)

僕のアプローチ練習は“右手”がメインです

僕は小学校5年生でゴルフを始めたときから、アプローチの練習が好きでした。自宅近くの練習場で、多いときは1日500球くらいアプローチの練習をしていましたね。いまでも多いときは1日3、4時間アプローチの練習をすることも。練習を積み重ねたことで、アプローチが得意になりました。

【ポイント1】左足体重のまま打つ

左手で右ワキの近くを押さえ、右腕が体から離れないように5〜10ヤードの距離を打つ。左足体重をキープしたまま振っていく
左手で右ワキの近くを押さえ、右腕が体から離れないように5〜10ヤードの距離を打つ。左足体重をキープしたまま振っていく
左手で右ワキの近くを押さえ、右腕が体から離れないように5〜10ヤードの距離を打つ。左足体重をキープしたまま振っていく
左手で右ワキの近くを押さえ、右腕が体から離れないように5〜10ヤードの距離を打つ。左足体重をキープしたまま振っていく
左手で右ワキの近くを押さえ、右腕が体から離れないように5〜10ヤードの距離を打つ。左足体重をキープしたまま振っていく
左手で右ワキの近くを押さえ、右腕が体から離れないように5〜10ヤードの距離を打つ。左足体重をキープしたまま振っていく
左手で右ワキの近くを押さえ、右腕が体から離れないように5〜10ヤードの距離を打つ。左足体重をキープしたまま振っていく
左手で右ワキの近くを押さえ、右腕が体から離れないように5〜10ヤードの距離を打つ。左足体重をキープしたまま振っていく
左手で右ワキの近くを押さえ、右腕が体から離れないように5〜10ヤードの距離を打つ。左足体重をキープしたまま振っていく
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左手で右ワキの近くを押さえ、右腕が体から離れないように5〜10ヤードの距離を打つ。左足体重をキープしたまま振っていく (撮影:福田文平)
基本は右手の片手打ちです。左手ではあまりやらいですね。距離は5〜10ヤード。これ以上打つと、右ワキが開いて右腕が体から離れ、手打ちになってしまうんです。右ヒジが右ワキにくっついているイメージで打ちます。スタンス幅を狭めてボールを右足の前に置き、スイング中は左足体重をキープ。

そして、タイミングがつかめないと手打ちになったりするので、リズムを大事に。構えて『イチ』、テークバックからトップで『ニッ』、ダウインスイングからフィニッシュで『サン』です。インパクトが早くなったり緩んだりしないように気を付けています。両手で打つより右手1本の方が力は弱いので、打ち急ぎにくくなるメリットもあるのです。

【ポイント2】右手首の角度がほどけないように打つ

石坂の使用クラブは58度。手首の角度がほどけるとボールが高く上がってしまう。右手首の角度を保ってボールを低く打ち出していく

石坂の使用クラブは58度。手首の角度がほどけるとボールが高く上がってしまう。右手首の角度を保ってボールを低く打ち出していく (撮影:福田文平)

右手1本で練習するときの最大のポイントは手首の角度です。右手首の角度がほどけてしまうと、ダフリやトップが出たり、フェースに対して当たる場所がまちまちで距離感が安定しません。低い球をイメージして手首がほどけないように打つことで、フェースでボールを運ぶ感覚が身につくのです。

【ポイント3】最初の“20センチ”を真っすぐ上げる

テークバックの最初の20センチを、ターゲットに対して真っすぐ上げていく

テークバックの最初の20センチを、ターゲットに対して真っすぐ上げていく (撮影:福田文平)

手打ちにならないように、テークバックの最初の20センチは意識しています。なるべくターゲット方向に対して真っすぐ上げていく。ここで右腕が体から離れてしまうと、アウトサイドにヘッドが上がります。右ワキを締めたまま上げると、真っすぐ上げることができるのです。ただし、テークバックの20センチ以降も真っすぐ上げようとすると、これもアウトサイドに上がる原因に。出だしの20センチだけ真っすぐ上げます。
手で上げると右ワキが開いてアウトサイドに上がる。右腕が離れないようにすることが真っすぐ上げるポイント

手で上げると右ワキが開いてアウトサイドに上がる。右腕が離れないようにすることが真っすぐ上げるポイント (撮影:福田文平)

【ポイント4】右ヒザを送りながら、右手で押していく

右手で押していく感覚を持つことでミスヒットがなくなり、打点や距離感が揃ってくる

右手で押していく感覚を持つことでミスヒットがなくなり、打点や距離感が揃ってくる (撮影:福田文平)

インパクトからフォローではボールを押していく感覚を持っています。ボールを押せないと、出球がバラバラになってしまうのです。手だけでは押していきないので、右手と一緒に右ヒザを目標方向に送っていきます。右ヒザとヘッドが一緒に動いていく感覚でもOK。右ヒザが止まると、右手首の角度がほどける原因にもなります。
右ヒザを目標方向に送りながら、右手でボールを押していく

右ヒザを目標方向に送りながら、右手でボールを押していく (撮影:福田文平)

ロフトを立てて、ボールの赤道よりちょっと下を打つ

ヘッドよりも手元が先行したハンドファーストの形で、ロフトを立てながらボールをとらええていく

ヘッドよりも手元が先行したハンドファーストの形で、ロフトを立てながらボールをとらええていく (撮影:福田文平)

基本のアプローチでは、ヘッドを手前から滑らせてボールに当てるイメージはありません。ロフトを立てながら直接ボールにコンタクトしていきます。ボールの赤道より少し下を、スコアラインの下から2本目から3本目に当てていく。そうすることで、野芝でボールが浮いているライでも、ティフトンみたいなボールが沈んでいる芝質でも、同じように打っていけるのです。とにかくボールを高く上げようとしないで、低く抑えていく感覚が大事です。

【応用編1】“ボール踏み打ち”で上から入れる感覚を養う

コースの傾斜を想定して、ツマ先やカカトでボールを踏んで打つ練習をする

コースの傾斜を想定して、ツマ先やカカトでボールを踏んで打つ練習をする (撮影:福田文平)

練習場のマットは平らなので、コースの傾斜を想定してボールを踏んで打つ練習もよくやります。踏むボールは1個だけ。右足ツマ先、右足カカト、左足ツマ先、左足カカトの4種類です。

また、この練習にももう1つの目的があります。右足でボールを踏んだときには左からボールを見る形になるので、ロフトを立てて上からきれいにヘッドを入れやすくなるのです。特にダフリやトップで悩んでいる人にはオススメ。反対にボールを右から見ると、右足体重でダフリやすくなります。
右足でボールを踏むことで、左足体重で上からボールをとらえやすくなるというメリットもある。右足体重だとダフリやトップを招く

右足でボールを踏むことで、左足体重で上からボールをとらえやすくなるというメリットもある。右足体重だとダフリやトップを招く (撮影:福田文平)

【応用編2】“バンカーからクリーン打ち”で最終チェック

ボールに直接コンタクトして、ボールの先の砂を厚めに取っていく

ボールに直接コンタクトして、ボールの先の砂を厚めに取っていく (撮影:福田文平)

右手1本打ちのバリエーションとして、バンカーからクリーンに打つ練習も小学生のときから続けています。通常のバンカーのようにボールの手前から砂を爆発させるのではなく、あくまでクリーンに入れていく。砂の上なら、ちょっとでも手前から入るとすぐ分かるんです。

もちろん両手で打っても効果があります。直接ボールにコンタクトさせたら、ボールの先の砂は厚めに取っていく。バンカーから『カツン』ときれいな音がして低い球が打てるようになれば、通常のアプローチはかなり簡単に感じるはずです。ぜひ挑戦してみてください。
バンカーでクリーンにボールをとらえる練習をする。右手1本で『カツン』ときれいな音が鳴るように挑戦してみよう
バンカーでクリーンにボールをとらえる練習をする。右手1本で『カツン』ときれいな音が鳴るように挑戦してみよう
バンカーでクリーンにボールをとらえる練習をする。右手1本で『カツン』ときれいな音が鳴るように挑戦してみよう
バンカーでクリーンにボールをとらえる練習をする。右手1本で『カツン』ときれいな音が鳴るように挑戦してみよう
バンカーでクリーンにボールをとらえる練習をする。右手1本で『カツン』ときれいな音が鳴るように挑戦してみよう
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バンカーでクリーンにボールをとらえる練習をする。右手1本で『カツン』ときれいな音が鳴るように挑戦してみよう (撮影:福田文平)
■石坂友宏
いしざか・ともひろ 1999年9月21日生まれ、神奈川県横須賀市出身。日本ウェルネススポーツ大学に在学中。19年のQTでファイナルまで勝ち進んで大学生のままプロ転向。20年の「ダンロップフェニックス」で金谷拓実との4ホールに及ぶプレーオフを戦い、惜しくも敗れた。今後活躍が期待される若手の一人

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