体の硬いジャンボさんは速いリズムが当然。腰の【逆ひねり】も効いている!
彼はテークバック時にもシャフトをしならせていました。静から動へ移るその瞬間から急激な始動を見せます。肩の回転は90度に満たない。しかし、下半身の素早い【逆ひねり】で、上体と下半身のXファクターを作り上げていました。それが彼の飛ばしの要因でした。体の硬いプレーヤーには彼のスイングがとても参考になります。もちろん、圧倒的なパワーの違いはあるものの、そのメカニズムは十分取り入れることができます。
私は【逆ひねり】という言葉を用いましたが、これはスキー用語です。スキーで初心者は重いスキー板を足でターンさせようとしますが、これは容易ではありません。上級者が軽々とスキー板をターンさせるのは、この腰の【逆ひねり】による捻転差でパワーを生んでいるのです。
これはスキーだけではありません。空手においても腰を先行させて上体のスピードを引き出します。もちろん野球のピッチャーやバッターしかり。全てのスポーツにおいて、パワー源には腰の【逆ひねり】は欠かせないものです。
この【逆ひねり】をマスターするためのドリルが、以前紹介した第4回/【誰も言わなかった】最強のドリル“カカト軸ジャンプ”(床反力打法を身につける)です。
私のWifeや息子のクリスとラウンドすると、私のタイミングが2人に伝染ってしまうことが度々あります。そうなると、彼らのボールはあちこちへと散らかり始めます。ですから、2人には「ラウンド中は私のスイングを見るな!」と言っております。
ところが、私が2人のスイングをどれだけ見ていても、そのゆったりリズムが伝染ることはありません。体の硬いプレーヤーがゆっくりと打つことは至難の技なのです。
多くのアマチュアプレーヤー、特に高齢の男性は体の柔軟度が十分とは言えません。そういったプレーヤーのテンポやタイミングが速くなるのはそれほど悪いことではないのです。むしろ、ゆったりとしたスイングの方が、先ほど述べた理由から悪影響が大なのです。ですから、必要以上に同伴者から「リズムが早い」「打ち急いでいるよ」などと言われても、聞き流すのが正解なのです。
あなた自身のルーティンを確立してほしい!
スイングのリズムやタイミングは速くても構いませんが、このルーティンの動作は余裕、そして自信を持ってどんな時も行いましょう!それだけで「リズムの良いプレーヤーに見えてくる」から不思議なものですね。
このルーテインはどんなトーナメントでも変わりません。私とは違い強心臓(図太いとも言う)の持ち主。完全に頭の中はツアープロの世界でシミュレーションしていますね……(笑)
お一人で悩んでいないで是非私のFBの『フオーラム型レッスン』にお越しください! フォーラムでは参加者有志の無料レッスン動画や私のスイング動画も見る事もできます。またアメリカのゴルフの話題、WEBレッスンに対しての質問も受け付けています。それではSEE YOU THERE!!
TOSHI HIRATA/26歳からゴルフを始め、29歳でプロ入会。日本プロゴルフ協会A級ティーチングプロとして日本で活動していたが、ツアープロの道を模索、武者修行のため渡米したまま移住。現在はアメリカの日本食レストランチェーン『Seasons Of Japan』のCEOを務める。過去には米国ゴルフチャンネルの解説者の経験や、様々な発信をWEBで行っている。ジョージア州在住