先週、先々週から秋モデルと思しき未発表プロトタイプシャフトの供給・テストが急速に進んだが、「宮里藍サントリーレディスオープン」で大きな動きが見られたのがフジクラ。金色の『スピーダーNX』を投入する選手が続出し、岡山絵里がいきなり優勝争い。その他の選手についても、スタッツを見ていきたい。
まずは、タイトリスト『GT2』に『スピーダーNXバイオレット』(50S)からPING『G440 MAX』✕『スピーダーNX金』(50S)に替えた岡山のスタッツだ。新1Wの今大会は平均244.875ヤード・FWキープ36回/56H(64.29%)で、今季平均の237.64ヤード(38位)・61.2%(87位)を上回っていた。
■フジクラの金色『スピーダーNX』はPINGとも好相性!?
次は既報の桑木志帆。今季はブリヂストン『B-Limited B1 LS』✕『ディアマナBB』(53S)で平均243.85ヤード(21位)・FWキープ率76.47%(8位)だが、新1Wはどうだったのか。未発表モデル『B-Limited BX1 LS』✕『スピーダーNX金』(50S)で、今大会は241.75ヤード・41回/56H(73.21%)とまずまず。
阿部未悠は今季ブリヂストン『B2 HT』✕『スピーダーNXバイオレット』(50S)で平均229.36ヤード(75位)・FWキープ率75.87%(13位)だったが、未発表モデル『BX2 HT』✕『スピーダーNX金』(50S)で今大会は230.5ヤード・22回/28H(78.57%)だった。
その他、荒木優奈は今季主にキャロウェイ『パラダイムAiスモーク◆◆◆』や『ELYTE◆◆◆』✕『ベンタスブラック』(5S)や『スピーダーNXブラックorバイオレット』(50S)を使用して平均240.80ヤード(30位)・FWキープ率70.94%(40位)だったが、新シャフトを投入。今大会はPING『G440 LST』✕『スピーダーNX金』(50S)で249.25ヤード・38回/56H(67.85%)だった。
■緑の『TOUR AD』を入れて2戦目の小祝さくら
かたや、グラファイトデザインの未発表プロトタイプ、緑の『TOUR AD』を入れた選手を見ていこう。先週既報の通り、ずっと同社の元調子系を使用していた木下彩がついに変更できそうと言っていたが、宣言通り実際に投入。
今季は主にタイトリスト『TSR3』✕『TOUR AD BB』や直近ではPXG『Black Ops 0311』✕『TOUR AD PT』だった木下。今季平均241.03ヤード・64.76%だったが、PXG『Black Ops 0311』✕未発表の『TOUR AD緑』に変更して平均253.75ヤード・15回/28H(53.57%)をマークした
また、飛ばし屋の山路晶も緑を予選ラウンドで使用。今季は主にテーラーメイド『Qi35』✕『TOUR AD VF』で平均249.17ヤード・62.81%だが、『TOUR AD緑』も使った先週は246.75ヤード・34回/56H(60.71%)とまずまずの結果だった。
この緑を入れて2戦目の小祝さくらのスタッツの変化も見てみよう。今季はスリクソン『ZX7 MkII』✕『テンセイPROホワイト1K』(50S)で平均247.31ヤード・69.42%だったが、『ZX7 MkII』✕『TOUR AD緑』に替えた初週に263ヤード・83.33%をマーク。そして、2戦目で天候の良くない今大会では243.375ヤード・58.9%だった。
■柏原明日架は『ヴァンキッシュVV』へ
これらは未発表モデルだが、三菱ケミカルは既に7月11日発売を発表済みの軽量モデル『ヴァンキッシュVV』を主にテストしており、柏原明日架が投入。今季はキャロウェイ『ELYTE◆◆◆』✕『テンセイPROブルー1K』で平均233.71ヤード・63.35%だが、『ヴァンキッシュVV』を入れた今大会は初日を終えて棄権となった。
その他、USTマミヤの未発表モデルで『ATTAS』シリーズで供給されたばかりの白黒の『ウルトラ』など、今週も引き続き加速しそうな未発表シャフトのテスト。主に実戦投入した使用選手の動向を追っていきたい。