「ボールスピードが上がった」から即投入!初戦で2位
永井花奈の9年ぶり優勝に貢献したことで話題になった『アッタス RX ピュアブルー』だが、実は優勝前から好成績を残していた。
永井花奈は6月の「宮里藍 サントリーレディス」ではじめて『アッタス RX ピュアブルー』をテストすると、いきなり試合に投入。初戦の結果は1打差の2位、2試合目が12位、3試合目が23位、4試合目はプレーオフの末に2位、そして5試合目で優勝と明らかに成績が良くなっていった。
なぜ、テストしていきなり使おうと思ったのか? 永井本人に取材した。
「変えようと思ったのは初速が上がったからです。それまで使っていた『アッタス RX ウルトラブラック』と比較すると、ボールスピードが1m/s伸びていました。それと、ヘッドが走って早めに戻ってきてほしいという感覚があったので、試しに使ってみました」
ボールスピードが1m/s伸びると飛距離は約3ヤード伸びると言われている。
中調子はもちろん、先調子や元調子派も使える
どんなゴルファーに向いているのか? USTマミヤ出身で、現在は人気フィッターとして活動する吉川仁にその性能を分析してもらいました。
「”ピュアブルー”という名前の通り、本当にクセのないピュアなシャフトです。典型的な中調子ではありますが、中央部分も決して大きくしなる感じではなくて、適度なしっかり感があるので、インパクトが合わせやすい。中調子が好きな人はもちろん、先調子や元調子系を使っている人でも使いこなせる可能性が高いです」
グリップエンド部分を太くしたテーパー設計
歴代の『アッタス』シリーズでいうと、どういうシャフトに近いのか?
「振り感と弾道が1番近いのは『ジ・アッタス V2』です。これは歴代『アッタス』シリーズの中でも名器と呼ばれているシャフトで、プロゴルファーからの評価も高い。ただし、『アッタス RX ピュアブルー』はさらにスイングを邪魔しない感じがします」
『アッタス RX ピュアブルー』ではTAMO(タモ)テクノロジーを搭載。これは人体の構造に着目した新技術。元々、シャフトのグリップ部分(手元部分)はパラレル設計でほぼ同じ太さになっていた。しかし、野球のバットやテニスのラケットはグリップ部分がテーパーになっていることで最大限の力を発揮できる。『アッタス RX ピュアブルー』はその設計を応用して、グリップ部分は手元に向かってなだらかに太くなる構造にしている。結果的には安定感・コントロール性・振り抜きの一体感が向上。スイング中は手元部分が支点になるが、支点が安定したことでボールを押し込めるようになった。
吉川はコースで打ったときもこの「押し込む力」を感じていた。
「インパクトでの押し感がすごく強くなった。これはツアーボールを打ったときに特に感じたフィーリングです。このあたりに永井選手のボール初速が上がった要因があると思います」
どんなゴルファーに向いているのか?まずは永井花奈に聞いた。
「このシャフトは大きく手元がしなるとか、先端が動くみたいなズレた動きがありません。シャフト全体が均等にしなってくれる。クセがないので、自分のスイングをして、その通りタイミングが合って戻ってきてくれます。シャフトに余計な動きをしてほしくない人にオススメです」
フィッターの吉川が想定するターゲットは?
「シャフトのしなり量としては平均タイプ。『アッタスシリーズ』は個性が強いシャフトもありましたが、『アッタス RX ピュアブルー』はそのクセがマイルドになった。先端部分はしっかりしているのでミスヒットにも強い。最近の高慣性モーメントタイプのヘッドとも相性が良いシャフトです。ゴルファータイプとしてはやや弾道が低くて、しなりを生かしたい人が高弾道でキャリーを伸ばせる。ヘッドスピード40m/sから42m/s前後のゴルファーにオススメです」
ターゲット層が広い『アッタス RX ピュアブルー』。女子ツアーでは稲見萌寧、木戸愛など復活優勝を狙う選手たちが続々とテストしているが、アマチュア市場でも旋風を巻き起こしそうだ。
(モデル名・スペック)
●アッタスRX ピュアブルー
重量・フレックス/4(R、SR、S、X)、5(R、SR、S、X)、6(S、X)、7(S、X)
調子/中
トルク/4.7(5S)
価格/4万9500円