クラブが長く、ロフトの立ったFWは当然、ミスも出やすい。一番多いのはフェース下めに当たるミスだ。5Wならハーフトップでも高さが出て、しっかり距離を稼いでくれる。
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ドライバーの次にロフトが立っていて、長いクラブであるFWは当然、ミスが出やすい。中でも多いのがフェースの下めに当たるハーフトップだ。
そこで今回はギアに詳しいプロ・関浩太郎に、同じモデルの3Wと5WをHS40m/sで打点を変えて試打。フェース中央とボール半個分、下めの打点で5球ずつ打ち、最も良い数値と悪い数値を除いた3球の平均値を出してみた。
【実験結果】
・3Wで打ったケース
芯でヒット:196.7ヤード(打ち出し12.3度、スピン量2680rpm)
下目ヒット:148.5ヤード(打ち出し角8.9度、スピン量2365rpm)
・5Wで打ったケース
芯でヒット:195.8ヤード(打ち出し16.5度、スピン量3293rpm)
下目ヒット:178.6ヤード(打ち出し角14.6度、スピン量3857rpm)
「アマチュアゴルファーはFWになるとレベルブローに振ろうとし過ぎてヘッドが下がり、すくい打ちになるケースが多いです。結果、フェースの下めに当たってハーフトップになるわけです。〝微ダウンブロー〞に打ち込むことで改善されますが、クラブを3Wから5Wに替えるだけでもミスをカバーすることが可能です。
今回、打点を変えて打つテストを行いましたが、5Wは下めヒットでも適度にボールが上がって、飛距離のロスが小さく抑えられました。過去の5Wでも同様のテストを実施しましたが、ナイスショットの飛距離もミスヒット時の飛距離ロスも最新モデルの方が明らかに良い結果でした。今年はレベルの高い5Wが豊富に揃っていますので、クラブを見直すのにとてもおすすめですよ」(関)
今回は、関の試打コメントをもとに、32本の5WをHS別に分類しているので、ピッタリモデルを選ぶ際の参考にしてほしい。
【試打リスト】
★HS39m/s以下に合うモデル
テーラーメイド:Qi35 MAX LITE
キャロウェイ:ELYTE MAX FAST
ピン:G440 HL MAX
ピン:G440 HL SFT
タイトリスト:GT1
ダンロップ:ゼクシオ プライム
ヤマハ:インプレス ドライブスター
プロギア:RS SPEED
ミズノ:ST-MAX230 LITE
マジェスティゴルフ:マジェスティ ロイヤル
つるや:アクセル A40
★HS40~42m/sに合うモデル
テーラーメイド:Qi35
テーラーメイド:Qi35 MAX
キャロウェイ:ELYTE
キャロウェイ:ELYTE X
ピン:G440 MAX
ピン:G440 SFT
本間ゴルフ:TW767
コブラ:DS-ADAPT X
コブラ:DS-ADAPT MAX
ロイヤルコレクション:RC25 VX
NEXGEN:NS250
★HS43m/s以上に合うモデル
テーラーメイド:Qi35 TOUR
キャロウェイ:ELYTE ♦♦♦
キャロウェイ:ELYTE TITANIUM
キャロウェイ:ELYTE FWツアーバージョン
ピン:G440 LST
タイトリスト:GT2
タイトリスト:GT3
ダンロップ:スリクソン ZXi
コブラ:DS-ADAPT LS
ロイヤルコレクション:RC25 VT
■試打・解説:関 浩太郎
せき・こうたろう/セキゴルフクラブ主宰。アメリカで最新の理論を学び、スイングコーチ&クラブフィッターとしてギアにも精通している。
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