PRGRから、高反発シリーズのアナウンス。「新しい『SUPER egg』は、飛距離が落ちてゴルフが楽しめなくなったシニアゴルファーやもっと飛ばしたい女性ゴルファー、ルールを気にせずゴルフを楽しみたいゴルファーに向けて研究開発してきたルール適合外設計の高反発クラブシリーズです」と、同社広報。
3月13日に発売されるDR、FW、UTは、キャリアの長い人には懐かしい“異型”ウッド。かつて2000年代後半に流行した四角や五角が「慣性モーメントの最大化」を狙ったものだったのに対し、同社がたどり着いた六角形の目的は「エネルギー伝達の効率化」で、競技では使用できない「ルール不適合」モデルとなる。
■久々の「異型」でも構えやすさ◎
「丸いヘッドはインパクトの瞬間、衝撃がヘッド後方へ逃げてしまう。しかし、多面構造の六角形にすることでヘッド全体の剛性が高まり、インパクトの力を逃がさずフェース近傍に集中させることができるんです」と語るのは同社の企画担当者だ。
体積はルール上限を大きく超える500㎤。しかし、六角形の「面」が視覚的な影も作ることで、構えたときには過剰な大きさを感じさせず、意外にもキャリアの長い層を唸らせるシャープな顔つきを維持している。この「構えやすさ」はドライバーだけでなく、FWやUTにも共通だ。
■1日20枚しか作れない「非効率」が生む飛距離
ドライバーのフェース素材には、高い強度と低弾性を併せ持つ「βチタン(DAT55G)」を採用。しかし、この素材のポテンシャルを引き出すために、同社はあえて「非効率な道」を選んだ。通常、カップフェースの成形は高温で一気に行うのが一般的だが、それではβチタン特有の「たわみ」が損なわれてしまう。そこで採用されたのが、約200℃の低温でじわじわと時間をかけて成形する「冷間曲げ加工」だ。
「真っ赤に焼いてガチャンとやれば、1日に200個は作れます。でも、それではたわみが犠牲になって飛ばないんです。我々の手法では1日に20枚しか作れません。それでも、飛びを追求するためにこの製法は譲れなかった」。そうして生まれたフェースは、前作比130%という広大な反発エリアを実現したとか。
■「攻めすぎてボールがめり込んだ」
高反発への執念は、ドライバー以外にも波及している。FWの開発では、「シャロー(低重心)で球を上げやすく、かつ高反発に」という難題に挑んだが、ルール不適合モデルの開発でも通常とは別の意味での「ギリギリ」を追求。
「開発途中でヘッドの薄さを攻めすぎてしまい、キャノンテストでヘッドが割れてボールがめり込んでしまったこともありました」と笑う開発者。その限界ギリギリの設計によって、ドライバー級の反発力を備えたFWと、やさしさを極めたUTが誕生した。
さらに今作では、7年ぶりに刷新された専用ボールとの「セット使い」を推奨している。クラブとボール、両方の高反発効果を掛け合わせることで、ルール適合モデルとの比較では、初速で約2m/s、飛距離にして「約15ヤード」の差が出るというデータも出ているとか。
あまりにギリギリを攻めたため破損防止で、メンズモデルはHS43m/s以上、レディースモデルはHS37m/sは使用禁止。税込価格はドライバーが151,800円で、FWが88,000円、UTが66,000円となる。