11月の中古クラブランキング・パター部門は、オデッセイとテーラメイドのゼロトルクパターが1・2フィニッシュ。中古市場にもゼロトルク人気の到来を印象付けた。各モデルの人気の理由や気になる価格など、現在のトレンドをゴルフパートナー藤沢長後店の店長を務める島田辰也店長とチェックしていこう。
1位はオデッセイの2024年発売の『Ai-ONE Ai-ONE スクエア2スクエア ジェイルバード』だ。初の1位で「ストロークが安定する」と人気の“ゼロトルクパター”の勢力が中古市場でも広がっていることが分かる。机の上にクラブを置くとトゥが上を向く設計に加え、シャフトが打ち出し方向に3度傾けて装着されているので、パター通りに構えると自然とハンドファーストになるのが特徴。ヘッドはコントラストの強いカラーを交互に配置し、真っすぐ構えやすくしている。
「人気の高いツノ型をベースに、構えやすい、動かしやすいを具現化したモデル。打ってみると、多くの方が『新たな感覚を得た』と違いに気付くのも人気の理由だと思います」。中古の平均販売価格は30,000円だ。
2位はテーラーメイドの2025年発売の『スパイダー ZT STANDARD』。品薄状態が続いている人気商品で、「店頭に並んでも、すぐに売れていきます」と島田店長。テーラーメイドのフラッグシップモデル『スパイダー』にゼロトルク設計を施したモデルは、シャフトをフェースから2.5cmの位置に、オフセットを抑えたことで見た目の奇抜さを軽減。はじめてゼロトルクを使うというゴルファーでも、違和感を最小限に抑えることができそうだ。中古の平均販売価格は51,000円。
最新テクノロジーを載せたモデルが品薄状態の人気を博す一方で、3位オデッセイ『WHITE HOT #5(2000年発売)』、5位『DUAL FORCE ROSSIE II(1995年発売)』、6位『WHITE HOT 2 BALL(2003年発売)』と、発売から20年以上経つモデルも根強い人気を誇っている。
「古いパターを使って活躍したプロなどがいると、『やっぱり良いんだ』と注目が集まります。発売から時間が経っていますが、店頭に並ぶ商品はすぐに使える“まずまずの状態”をキープしているものばかり。当然、“新車効果”も十分に得られるので選ばれる方が絶えません」。中古の平均販売価格は、『WHITE HOT #5』8,000円、『DUAL FORCE ROSSIE II』5,000円、『WHITE HOT 2 BALL』10,000円。1本持っておくと、不調から脱出する手助けになるかもしれない。
【2025年11月の中古クラブランキング(パター編)】
1位 オデッセイ Ai-ONE スクエア2スクエア ジェイルバード(2024)
2位 テーラーメイド スパイダー ZT STANDARD
3位 オデッセイ WHITE HOT #5(2000)
※ゴルフパートナーの11月の統計
■解説
ゴルフパートナー藤沢長後店 島田辰也店長
しまだ・たつや/ゴルフパートナー独自の社内認定制度「中古クラブアドバイザー」は、クラブの価値を正しく見極め最適な提案をするエキスパート。欲しいクラブがあれば「まずは相談してみて」と、予算に応じてベストなクラブを見つけてくれる。
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