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なぜ上田桃子、川崎春花、桑木志帆は古いモデルを使い続けるのか?

あえて最新クラブを使わずに、古いモデルを長年使い続ける女子プロもいる。その理由は、イメージと距離がピッタリ合致する“マイ名器”だからだ。

所属 ALBA Net編集部
ALBA Net編集部 / ALBA Net

配信日時:2024年12月4日 10時00分

リーティングエッジ側とトレーニングエッジ側を削ることで、抜けを良くしたアイアン。イメージ通りのヘッドの入りで、ピンを狙い打ちできる性能は他に変えられない
リーティングエッジ側とトレーニングエッジ側を削ることで、抜けを良くしたアイアン。イメージ通りのヘッドの入りで、ピンを狙い打ちできる性能は他に変えられない
上田は、ウェッジもコントロールショットを打つ50度、54度で過去モデルを使うなど、距離感にこだわってクラブを選んでいる
【1W】パラダイム Ai SMOKE ◆◆◆(10.5度/ ツアーAD GC 5S)【3W】XHOT PRO2016(15度/ ツアーAD PT 6SR)【FW】APEX UW(19度/ ベンタスTR RED 6R)【4U】タイトリスト 816 H1(23度)【5I】APEX DCB(DG95 S200)【6I〜PW】APEX 2016(N.S.PRO 950GH SR)【50・54度】Xフォージド2007(N.S.PRO 950GH SR)【58度】オーパス(GD105 S200)【PT】オデッセイ トライビーム ダブルワイド
ミスに強く、やさしくつかまる特性のヘッドでそろえる。メーカーはバラバラで古いモデルだが、芯を喰うヘッドだから距離感が合いやすい。シャフトも一見バラバラですが、先端が動き過ぎずタイミングが取りやすいモノで統一
【1W】SIMグローレ2020(10.5度/ イミドアンドサンズプロト)【3W】SIMグローレ2020(15度/ アッタスMB-FW S)【5W】SIMグローレ2020(18度/ イミドアンドサンズプロト)【7W】SIMグローレ2020(21度/ イミドアンドサンズプロト)【5・6U】スリクソンZX MKⅡ(25・28度/ スピーダーTRハイブリット75S)【6I~PW】Mizuno Pro 719 2018(レクシアIL7・LT)【48・52・58度】JAWS RAW(48度/ レクシアIL7・LT、52・58度/ N.S.PRO 850GH neo R)【PT】オデッセイ Ai-ONE MILLED SIX T CH
強いダウンブローで打ちますが、長年愛用する高重心モデルだと芯で捉えやすい。リーティングエッジ側とトレーディングエッジ側を削ったソールなら、打ち込むミスを防げますね。また、手元で粘ってくれる『N.S.PRO 850 GH』シャフトを使うことで、鋭角に入るミスも緩和してくれます
【1W】Bリミテッド B1 LS(9度/ ディアマナBB 53S)【3W】B1ST(14.5度/ ディアマナWB 53S)【3・4U】B2HT HY(19・22度/ LIN-Q ブルー HY 75S)【5I~PW】ツアー B X-CB 2016(N.S.PRO 850GH S)【48・52・58度】BRM2(N.S.PRO 850GH S)【PT】PLD ミルド アンサー 2
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上田は、ウェッジもコントロールショットを打つ50度、54度で過去モデルを使うなど、距離感にこだわってクラブを選んでいる

あえて最新クラブを使わずに、古いモデルを長年使い続ける女子プロもいる。その理由は、イメージと距離がピッタリ合致する“マイ名器”だからだ。

3人のヘッドの打痕がスゴすぎた 上田は2016年発売の『APEX』を、川崎は2020年発売の『SIMグローレ』を、桑木は2016年発売の『ツアー B X-CB』を愛用【写真】

今季ツアー撤退を表明した上田桃子は、2016年発売の『APEX』アイアンを使い続けていた。リーティングエッジ側とトレーニングエッジ側を削ることで、抜けを良くしており、イメージ通りのヘッドの入りで、ピンを狙い打ちできるため、手放せなかったようだ。

また、今季3勝を挙げた川崎春花は、ジュニア時代から同じウッドとアイアンを使い続ける。ドライバーやフェアウェイウッドは2020年発売の『SIMグローレ』、アイアンは2018年発売の『Mizuno Pro 719』を愛用する。本人は、「振った方が曲がらないので、そういうやさしい点を気に入っています」と理由を話す。

同じく今季3勝を挙げた桑木志帆は、8年間同じアイアンのモデルを愛用し続ける。『ツアー B X-CB』については「打感が特に好きで、柔らかい打感がいいですね。ボールがフェースに乗る感覚が良くて、ボールが凹む感覚があり手放せません」と絶賛する。

女子プロが同じモデルを愛用する要因について、クラブフィッターの吉川仁氏は以下のように語る。

「ギアは日々進化しています。最新モデルになるほど、飛距離性能や寛容性は間違いなく高くなります。一方で、最新クラブがすぐに使える環境にある女子プロでも、キズだらけの過去モデルを長年愛用している人がいます。その理由は、プロの感覚とそのクラブの飛距離性能がピッタリ合っていて、距離感が体に染み付いているからです。シニア世代も全てイメージ通りに飛ぶ“マイ名器”を見つけて愛用するのもありですね」

最新モデルを試打するよりも、自分に合ったモデルを探す方がスコアアップの近道なのかもしれない。

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松山が愛用する弾丸が通ったソール形状のパターが日本にも上陸。関連記事【松山英樹も愛用する、弾丸が通ったみたいなソール形状のパターは何だ?】を読めば、その秘密が分かります。

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