国内男子ツアー最終戦「ゴルフ日本シリーズJTカップ」を制した28歳の小木曽喬。「パナソニックオープン」2位タイを含むトップ10入り7回を数えて賞金ランキングは自己最高の4位に入った。今年1番ハマったというのが5番ウッド。その真相を聞いてみた。
住友ゴム工業と契約する小木曽は、パター以外の13本は同社製のモノが並ぶ。ドライバーはスリクソンの最新モデル『ZXi TR』。450CCのやや小ぶりで重心距離が短いモデル。アイアンはスリクソンのマッスルバック『Z-FORGED II』を愛用。
「ドライバーは低い球を打つことが多いんですけど、ヘッドの後ろが長いとイメージが出づらいので小ぶりなモデルが好きです。アイアンも操作性を重視しています」と小ぶり系が好みだ。
ちなみに、ドライバーや3番ウッドは個体差でロフト角が寝たものを支給してもらっている。「クラブが左を向くのが嫌いで、フラットな顔が好きなんです。ロフトが寝たヘッドをカチャカチャでフェースをオープンにしてロフトを立てています」。いわゆるカチャカチャをいじってドライバーは1度以上立ててロフト角は10.3度ほどにしているという。
今季クラブセッティングで一番ハマったというのが5番ウッド。もともとは3番ユーティリティと併用していて、どちらかというと3Uを使う機会が多かった。
「今年はシャフトを『TOUR AD PT 9X』にしたんです。以前は8Xを使っていましたが、左に曲がることが多くて。9Xだとちょっと重いなと感じるのですが、スイングしてみると挙動が安定していいショットが打てるようになりました」。今季は開幕からほぼ5番ウッドを使っていたという。
ドライバーと3番ウッドは70台gの『TOUR AD PT 7X』シャフトを使用しており、以前はその流れで80g台を使っていた。左に行く悩みの解消策として90g台にしたところ「ちょっと重いぐらいがいい」とコントロール性がアップした。
「3Uより5番ウッドの方が高さは出るし、スピン量も入るのでグリーンで止まりやすいです。パー5で2オンを狙うときに最高です」。昨季のツアーでの「パー5の2オン率」は8.898%(64位)だったが今季は12.734%(43位)に上昇している。5番ウッドを持った時の安心感は大きな支えになった。
フェアウェイウッドが苦手という人はシャフトの重量を意識してみてはどうだろうか。キャディバッグに入っている確率の高い5番ウッドは「ちょっと重い」ぐらいがハマるかもしれない。
【小木曽喬のクラブセッティング】
1W:スリクソン ZXi TR(10.5度/TOUR AD PT-7X)
3W:スリクソン ZXi(15度/TOUR AD PT-7X)
5W:スリクソン ZXi(18度/TOUR ADPT9-X)
4U: スリクソン ZXi(22度/N.S.PRO MODUS3プロトタイプ)
5I~PW:スリクソン Z-FORGED II(N.S.PRO MODUS3プロトタイプ)
50・54・60度:クリーブランド RTX DEEP FORGED 2(N.S.PRO MODUS3プロトタイプ、60度/ Dynamic
Gold EX ツアーイシュー)
PT:オデッセイ O-WORKS BLACK 330M(※インサートはホワイトホットTXの特別仕様)
BALL:スリクソン Z-STAR XV
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