新開発「ツイストフェース」でトゥ・ヒール打点にズレても真っすぐ飛んで距離が落ちない
ツイストフェースの特長は、フェース面のトゥ側が開き、ヒール側が閉じる方向にネジれていること。これにより、フェースが閉じてトゥ側に当たっても低弾道フックや引っかけが出にくく、フェースが開いてヒール側に当たっても高弾道スライスやプッシュアウトが出にくいという画期的なテクノロジーだ。
リストターンが速く、フェースが閉じて当たるフッカーに多い打点。打点面が左を向き、ロフトが立って当たるので低弾道フックが出やすい。ツイストフェースで初めからフェースのトゥ側を開き、ロフトを寝かせておくことで、フェースがかぶってハイトゥに当たっても±0でフックがドローに。また、インパクトロフトが増えるので低弾道になりにくいし、スピンがかかるのでドロップボールも出にくい。
リストターンが苦手で、フェースが開いて当たるスライサーに多い打点。打点面が右を向き、ロフトが寝るので高弾道スライスが出やすい。ツイストフェースで初めからフェースのヒール側を閉じ、ロフトを立てておくことで、フェースが開いてローヒールに当たっても±0でスライスがフェードに。また、インパクトロフトが減るのでスピン量も軽減され、ハイスピンボールによる飛距離ロスを防げる。
【2本のリブでフェースの反発力がアップする「ハンマーヘッド」】
ソールの溝内部にある2本の硬いリブが、インパクト時にトゥ側とヒール側へのエネルギーロスを防ぐため、フェースが従来よりも20%薄くなり、17%軽量化。その結果、スイートエリア拡大されるとともに、最大値に近い高い反発係数を実現した。
「ミスへの強さ」と「振りやすさ」という相反する機能を高レベルで両立
ここまで製品の概要を見てきたが、実際に打った性能はその通りになるのだろうか?プロゴルファーの橋本潜プロが詳細に実験した結果を次ページで見てみよう。
橋本潜
はしもと・せん/日本プロゴルフ協会A級ティーチングプロ。Sen Hashimoto Golf Academyを主宰。最新機器を使用した科学的なレッスンを行っており、クラブに対する造詣も深い
試打方法
弾道の計測には「フライトスコープ」を使用。各クラブを5つのウェイトポジションで打ち、ナイスショット5球の平均値を算出した。試打時のヘッドスピードは「M1」「M3」ともに45±0.3 m/s。ボールはテーラーメイドのツアーボール「TP5X」を使用