「飛び系アイアン=打感が硬い」は過去のものになった!
「アイアンの開発には、非常に難問がつきまといます。飛距離性能を高めようとしてフェースを薄くすれば必ず打感が硬くなります。そして、打感を柔らかくしようとすれば、必ずフェースが分厚くなり、反発性能は落ちてしまいます。この矛盾する難題を解決させたのが『ROGUE STAR』アイアンです」(寺門氏)
難題の解決はやはりテクノロジー。新素材を手に入れたのだという。
「【新ウレタンマイクロスフィア】と呼ぶインサートを入れることで、反発がいいのに打感がいいという、両立をさせることに成功しました。これは、球体の粒子(光学顕微鏡で見ると)を高めたものを入れていて、高初速&好フィールになる特殊な新素材です。一般的な飛び系アイアンは振動を吸収するため、樹脂をバックフェースに張り込むことが多く、キャロウェイもこれまではそうしてきました。ただ、樹脂を張ると、フェースのたわみを押さえ込んで反発を抑制してしまうことが判明したので、これは避けなければなりません」(寺門氏)
では、具体的にはどうしたのか?
「スポンジのような構造になっている【新ウレタンマイクロスフィア】は、ヘッド内部にインサートしても、これまでの樹脂パーツとは違ってフェースのたわみを制限しません。つまり、とても薄いNEW VFTフェースを採用しているロフト27度の飛び系アイアンでありながら、打感や打球音といったフィーリング面を劇的に高めることが出来ました」(寺門氏)
また、『EPIC STAR』アイアンには100gものタングステンが内蔵されていたが、今回はトゥ寄りに15〜30gにとどまったという。理由は、「キャビティ構造にしたため、EPICよりも少なくてすむ」とのこと。また、サイズや形状にも見直しがなされたという。
アイアンはウッド類の2月23日発売ではなく、4月ごろの発売と、少し遅れるという。ご覧のように各カテゴリーにおいて、強力な新テクノロジーを持つと判明した『ROGUE』。打ってみてどう感じるか?は、プロゴルファー、アマチュア試打の両方を後日お伝えすることにする。
Text/Mikiro Nagaoka