セッティングの幅が大きくなった弾道調整機能
もちろん、“カチャカチャ”と呼ばれるネック部分の調整機能も健在で、ロフト角やライ角を調整することが出来る。ゴルファーは、好きなロフト角のヘッドと、豊富な種類の中からシャフトを選んでからも、細かに弾道調整できるというわけだ。オーソドックスな手順としては、まずロフト・ライ角を“カチャカチャ”で決めて、それから「フロントトラック」のウェイトで、ボールのつかまり度合いを調節し、さらに「バックトラック」のウェイトを移動して、バックスピン量を微調整することが出来る。この3段階の調整が決まってくると、ゴルファーのパフォーマンスはさらに引き出せるだろう。
『917D』の場合、別売りウェイトが2本で5000円(税別)とやや高めで、フェアウェイウッドとも互換性がないので、割高感は否めないが、機能をうまく使えば、ヘッドのパフォーマンスをさらに高めることが出来る。ウェイトポートのポジションも絶妙で、重さが変わっても振った感じに違和感が出ないのもいい。もともとのヘッド重量がやや重めということもあり、軽めのウェイトのほうが良い結果が出ることが多いようだが先入観なしに多くのゴルファーに試して欲しい機能だ。