ロマン派ゴルフ作家語る
中空アイアンの良さは、許容性の高さですが、それが高くなればなるほど、スピン性能が犠牲になる傾向がありました。『スリクソン ZX4 Mk II アイアン』は、そのジレンマを上手くクリアしています。スピン性能の高さに驚かされました。
結果として、ツアーアイアンとして、ちゃんと仕事をしてくれるという安心があるアイアンになっているのです。少しとらえて、左目にいったボールと、少しフェードして右目にいったボールと、狙い通りに行ったボールが、ちゃんと狙い通りの距離に止まっているということです。
スコアを作れるけれど、やさしいアイアンが欲しいというゴルファーに『スリクソン ZX4 Mk II アイアン』はオススメします。また、バッグビュー(キャディーバッグに入っていて、クラブが並んでいる様子)がカッコいいけれど、むずかしすぎないアイアンが欲しいというゴルファーにもオススメです。
『スリクソン ZX Mk II』シリーズは、とりあえず、ドライバーなどのウッド系のクラブがツアーでも結果を出していると評判になっています。実際に、ドライバーも、フェアウェイウッドも、ハイブリッドも、試打をしましたが、震えてしまうほど良かったです。過去に、ウッド系は素晴らしいのに、アイアンは残念だというブランドは、たくさんありました。『スリクソン ZX4 Mk II アイアン』は、シリーズとして、ウッド系の高性能と比較して、並べても、残念だという評価にはならないと思います。
試打ラウンドしながら、何度も「スチールシャフトが打ちたい」と思いました。僕の場合は、間違いなく、スチールシャフトのほうが、もっと性能を引き出せるように感じたからです。来年の春になったら、打つ機会を作りたいと考えていますが、クラブは日進月歩ですし、あくまでも現時点のお話です。
『スリクソン ZX4 Mk II アイアン』は、コピーを引き出すまでもなく、スリクソンのアイアンとして相応しいと思いました。本当に完成度高いアイアンで、かつ、飛距離が出るのです。お見事でした。
腕に自信がある、または、アイアンが得意なゴルファーに、『スリクソン ZX4 Mk II アイアン』は打ってみて欲しいと強く思いました。
試打クラブスペック
ボディ素材 :Ti-811 Plus
フェース素材:HIT1770M
ヘッド素材 :#4〜#7=SUS431+タングステンニッケル合金
:#8〜SW=SUS431
ロフト角 :#5/23度、#6/25.5度、#7/28.5度、#8/33度、#9/38度、PW/43度
シャフト :Diamana ZX-II for IRON(S)