ロマン派ゴルフ作家語る
まず、ヘッドの大きさがちょうど良いのです。大きすぎず、小さすぎず、集中しやすく、フェースのスイートスポットが見えて来るように感じました。
予想外だったのは、「Wグラインド」が自分に合っているはずだと考えていたのですが、芝生の上で使用すると、「Sグラインド」のほうが使いやすかったことです。球種にこだわらずに、ハイボール一辺倒なゴルファーには『JAWS RAW ウェッジ』の「Wグラインド」をオススメします。
球種を打ち分けたいゴルファーには「Sグラインド」のほうが、悩まずに使えますのでオススメです。
個人的に、想定よりも良かったところは、リーディングエッジがストレートなところです。特に48度は普通のアイアンのように狙いやすいのです。リーディングエッジではなく、スコアラインを目標に垂直に合わせるのだから、関係ないと考えていましたが、意外に、リーディングエッジも影響するのだと感心しました。
出っ歯のほうがボールを拾いやすいとも考えていましたが、それもノーストレスで、短い距離でも、高い球を打つときには、スッとボールを拾うように扱えました。
昔のグースネックのウェッジのように扱えるのも、想定外に良かったです。少し抑えて低い球を打つときなどに、ストレートなリーディングエッジが安心感を与えてくれます。
何よりも良かったのは、打ち応えと、実際に飛んでいくボールがリンクすることです。これは、ゾクゾクする快感がありました。この辺りにかんしては、打ち応えが鈍感なウェッジが増えていて不満があったので、一発で『JAWS RAW ウェッジ』が好きになりました。
一点だけ、気になるのは、ノーメッキのフェースが、けっこう丁寧に掃除をしても、明暗の影のような模様が出てしまうことです。これは、ノーメッキの宿命なので、しかたがないのですが、覚悟が必要です。
ベテラン上級者からゴルフを始めたばかりのゴルファーまで、手応えまで楽しんでアプローチしたいのであれば、『JAWS RAW ウェッジ』をオススメします。
『JAWS RAW ウェッジ』は、最先端のテクノロジーを満載しつつ、忘れてはいけないゴルファーの感性に応えてくれる部分を諦めていないウェッジです。「あれ… 良いよね」という理屈ではない良さがあるのが、僕はウェッジの最高のプラスポイントだと思っています。
最後に、本格的なツアーウェッジでありながら、『JAWS RAW ウェッジ』は、明らかにスピン性能で遊べます。これを余裕だと思って楽しめれば、使い手として合格だと思います。もう少しお手頃な価格であれば、『JAWS RAW ウェッジ』は爆発的にヒットすると強く思ったのです。