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シン貧打爆裂レポート『ステルス ドライバー』

貧打爆裂レポートのロマン派ゴルフ作家・篠原嗣典が、ギアについての噂の検証をします!実際にゴルフコースに持ち込んで、動画を撮影しながらラウンドしたレポートです。

配信日時:2022年3月2日 17時00分

ロマン派ゴルフ作家語る

『ステルス ドライバー』は、同時に、他に2本のドライバーが発売されます。『ステルス プラス』と『ステルス HD』です。最もシンプルなモデルが、『ステルス ドライバー』となります。

真っ正直に書きますが、個人的には、カーボンフェースにしたわかりやすいプラスは感じられませんでした。

『ステルス ドライバー』は、ドライバーとして、ハイレベルに良いクラブに仕上がっています。少しだけ出球に戸惑うことはありましたが、芯に当たったときの弾道などは惚れ惚れしました。ただ、ボールの所に行くと、もっと飛んでいるはずなのに、と思ってしまうホールがあったのです。

ストレートなボールよりも球筋を決めて打つことに適しているドライバーが欲しいゴルファーに、『ステルス ドライバー』はオススメです。今までテーラーメイドが好きで使用し続けているファンにも『ステルス ドライバー』はオススメできます。テーラーメイドのテクノロジーや形状は引き継いでいます。

『ステルス ドライバー』の打音が最高だと評価するケースがありますが、ほとんどは、室内の打席か天井があり、硬い床がある反響が強い場所での評価です。実際にコースでは、音は拡散して、吸収する部分はありますが、反響は本当に小さいので、かなり違う打音に感じることを忘れてはいけません。

音質は少し頼りなくとも、しっかりとした打音ではあるので、余程強いこだわりがなければ、打音がダメだ、というゴルファーはいないと思われます。

少し気になったのは、敏感に球筋を操れる特徴があるのに、手応えにそれがフィードバックされないところです。そういうドライバーもありますが、少しもったいないような気がしました。

個人的には赤がラッキーカラーですので、赤いフェースには興奮しました。これで、圧倒的な優位点があれば、借金をしてでも購入する選択肢を持って試打をしました。ハードルを上げすぎたことと、元々、僕はテーラーメイドの形状が好きというわけでもないので、決断は出来ませんでした。

2022年の2月末のドライバー市場では、バカ売れしているそうです。遠くから見ても、「あ! ステルスだ!!」とわかるドライバーですし、基本的な性能が劣っているわけではありませんから、納得の動きです。

ヘッドスピードが速いフェード打ちのゴルファーが「生涯最高飛距離を記録した」とSNSでアップしています。嘘ではないのだと考えています。

実際、新しい扉をテーラーメイドが開いたわけです。他社が追随してくるとしたら、カーボンフェース部分を日本製にして、カップフェース形状にしてくるような気がします。

テーラーメイドは、新しい『ステルス』シリーズでたくさんのデータを得ることが出来ます。二代目の『ステルス ドライバー』が、早くも楽しみになってしまうのです。

試打アイテムスペック

『ステルス ドライバー』

ヘッド素材 :ボディー・チタン(9-1-1 ti)
      :クラウン・カーボン
フェース素材:60層カーボンツイストフェース
ヘッド体積 :460cc
ロフト   :10.5度
ライ角   :56度
シャフト  :TENSEI RED TM50('22)(S)
長さ    :45.75インチ

【著者紹介】篠原嗣典

ロマン派ゴルフ作家。1965年東京都文京区生まれ。中学1年でゴルフコースデビューと初デートを経験し、ゴルフと恋愛のために生きると決意する。競技ゴルフと命懸けの恋愛に明け暮れた青春を過ごし、ゴルフショップバイヤー、広告代理店、市場調査会社を経て、2000年よりキャプテンc-noのペンネームでゴルフエッセイストに。日本ゴルフジャーナリスト協会会員

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