ロマン派ゴルフ作家語る
丸形の美しいシェイプ。丁寧に作り込まれて、フェースの見え方などは感心しました。実に構えやすいドライバーです。
とにかく、フェードもドローも自由自在に出ます。逆に言えば、ドライバーが安定していないゴルファーには、どこに行くかわからない、という大問題を起こすクラブです。
『B1 ドライバー』は、わかるゴルファーだけがわかってくれれば良いという潔さと、ゴルファーの腕前を試すような懐かしさを感じさせました。レーシングカーのようなドライバーが使いたいゴルファーには、『B1 ドライバー』はオススメです。
僕のヘッドスピード(ヘッドスピード40m/s)でも、打ち応えや球筋のコントロールという快感は十分に体感できますが、飛距離性能については、もう少しヘッドスピードがないと体感できない気がします。パワーヒッターのほうが、やさしいドライバーだと感じる可能性があります。
勝負をかけた新ブランドのフラッグシップモデルの『B1 ドライバー』が、こういうある意味で王道を貫き、打ち熟す快感を残したクラブであることは、思い切った決断だったと思います。ツアープロの評判が良いのも頷けます。
ドライバーは、パターやウェッジの次に使用頻度が高いクラブです。ゴルファーの考え方が、具現化するアイテムです。『B1 ドライバー』は、昔は各メーカーが特別なものとして用意していた忘れられつつある分野に該当するクラブだと思いました。
10年間、色々とドライバーを試してみたけれど、結局、元のドライバー戻ってしまうというゴルファーに、最先端のテクノロジーを搭載しながら、満足させる可能性があるのが『B1 ドライバー』です。
ドライバーは単なる飛ばしアイテムではない、という無骨な物語を想像させるのが『B1 ドライバー』なのです。
試打アイテムスペック
ヘッド素材 :Ti811チタン合金、ステンレスウェイト、CFRP+ステンレス(クラウン)
フェース素材:64L-4Vチタン合金
ヘッド体積 :460cc
ロフト :10.5度(9.5度もあり)
ライ角 :57度
シャフト :TOUR AD BS-6(S)
長さ :45.25インチ