『i59 アイアン』は、見た目はブレードでカッコイイのですし、ヘッドも小さく、上級者用のアイアンというイメージが満点です。しかし、打ってみるとやさしいのです。やさしさは、曲がらないという分野ではなく、距離感を裏切らないという分野で発揮されます。

特筆すべき点は、ミドルアイアンの完成度が素晴らしいところです。『i59 アイアン』というアイアンを知りたいのであれば、ミドルアイアンを打ってみろ、と言いたいほど、わかりやすいからです。ミドルアイアンになると、なかなかグリーンに乗らないという悩みがあるゴルファーを助けるのです。

見栄で使うよりも、狙い通りに止めることで、スコアアップできるのが『i59 アイアン』だと思いました。

パワーヒッターで、ボールが止まるアイアンが欲しいというゴルファーに『i59 アイアン』はオススメです。鳥かごではわかりづらいので、レンタルしてコースで使って欲しいアイアンです。1ラウンドどころか、ハーフでも十分に良さがわかると思います。

ベストスコアが出たら、自分へのご褒美に新しいクラブを買う、という話をよく聞きます。『i59 アイアン』は、逆が正解であることを教えてくれるクラブです。ベストスコアを更新するために、新しいクラブは買うものだからです。

ゴルフがわかってきたゴルファー、もしくは、知り尽くしたゴルファーに、『i59 アイアン』は打ってみて欲しいクラブです。もちろん、好みの問題はありますが、そういう部分を排除して、機能だけで戦えるアイアンとして、かなり高いレベルにあることがわかると思います。

『i59 アイアン』

ヘッド素材　：ADC12(インサート)/1025カーボンスチール(ボディ)
フェース素材：17-4ステンレススチール
ロフト　　　：#3/20度、#4/23.5度、#5/27度、#6/30.5度、#7/34度、#8/38度、#9/42度、PW/46度
シャフト　　：N.S.PRO MODUS3 TOUR 105（S）

ロマン派ゴルフ作家。1965年東京都文京区生まれ。中学１年でゴルフコースデビューと初デートを経験し、ゴルフと恋愛のために生きると決意する。競技ゴルフと命懸けの恋愛に明け暮れた青春を過ごし、ゴルフショップバイヤー、広告代理店、市場調査会社を経て、2000年よりキャプテンc-noのペンネームでゴルフエッセイストに。日本ゴルフジャーナリスト協会会員