『ホワイト ホット OG #1WCS パター』は、戦車という意味のタンクみたいなパターだと思いました。これは深い意味ではなく、構えたときのブロックみたいな感覚が、そう思わせたのです。同時に飛びそうでオーバーしそうなイメージもありました。

しかし、打ってみて、その印象は間違っているとわかりました。見た目の塊感からは想像できない繊細なタッチで打つことが出来ますが、その基本はしっかりと打つことなのです。しっかり打っても、一切、ボールは暴れません。

昔のマレットパターのような無骨な見た目のパターが好きなゴルファーに『ホワイト ホット OG #1WCS パター』はオススメです。機能的には最先端で、速いグリーンで威力を最大限に発揮するように作られています。「ホワイト・ホット」のインサートは転がりすぎて、オーバーばかりするからと諦めた経験があるゴルファーにもオススメです。

個人的に、10年近く「ホワイト・ホット」のインサートのパターを使った経験があるので、タッチなどは合わせやすくて気持ち良かったです。センターシャフトも、使用していたことがありましたから、この特別なセンターシャフトも気持ち良く使えました。

よく見ると、通常のセンターシャフトのように、シャフトが直接ヘッドに接しているのではなく、小さなショートネックのようになっています。これはオデッセイのパターの最近のセンターシャフトで採用されています。このネックは、フェースの位置がシャフトの軸線の外に出ないようにする効果と、感覚を敏感に伝えやすくなる効果があります。もちろん、好き嫌いがあるので、絶対的に良いとは断言できませんが、このセンターシャフトは、最先端のテクノロジーの1つです。

これでもか、という感じで、テクノロジーを満載しているのが、『ホワイト ホット OG #1WCS パター』です。

今までのパターが、どれもイマイチで、納得できなかったゴルファーに打って欲しいですし、全てをリセットして自分を見つめ直してみようと思っているゴルファーにも打ってみて欲しいです。『ホワイト ホット OG #1WCS パター』は、未来へ向けてのメッセージを感じさせるパターでした。

『ホワイト ホット OG #1WCS パター』

ヘッド素材　：ステンレススチール
フェース素材：ホワイト・ホット インサート
ロフト　　　：3度
ライ角　　　：70度
長さ　　　　：34インチ（33インチもあり）

ロマン派ゴルフ作家。1965年東京都文京区生まれ。中学１年でゴルフコースデビューと初デートを経験し、ゴルフと恋愛のために生きると決意する。競技ゴルフと命懸けの恋愛に明け暮れた青春を過ごし、ゴルフショップバイヤー、広告代理店、市場調査会社を経て、2000年よりキャプテンc-noのペンネームでゴルフエッセイストに。日本ゴルフジャーナリスト協会会員