『B-Limited BRM フルミルド ウェッジ』は、本当に美しいウェッジです。ヘッドの大きさ、シェイプ、ネックの付き方、ソール。全てに言うことなし。やや、オールドゴルファーの好みを強く反映している雰囲気はありますが、それを上級者の好みだと言えば、それまでの話です。

さらに、バックフェースの壇状になったデザインと、無限マークとかも良いです。高級で特別感もあります。

打ってみると、抜けが良いです。ウェッジで最もこだわるポイントが抜けの良さだというプロが多いと聞きますが、惚れ惚れするレベルです。どんなライでも打ち込める安心感があります。抜けの良さでランキングをするなら、近年、次第したウェッジの中で一番です。もちろん、ソールも上手く出来ているので、スイープに打ってもスピンがかかります。

『B-Limited BRM フルミルド ウェッジ』は、使い熟すことを前提としたウェッジです。自分の感性とウェッジの性能が合致したときの快感が高いレベルで味わえます。ちょっとわかりづらいかもしれませんが、アプローチがカップに直接入ることなく、常にタップインの距離によるウェッジになる可能性があると思いました。外から入ってしまうようなまぐれの要素ではなく、常に寄せられるのは実力を発揮するウェッジです。

『B-Limited BRM フルミルド ウェッジ』は、伊達に高額なウェッジではありません。プロだけが使う用具が、本当に手に入り、好きなように使うことが出来ると考えれば、それだけの価値が十分にあります。

『B-Limited BRM フルミルド ウェッジ』は、ウェッジに自信がある人が、手足のように使い熟す一本として手にして欲しいクラブです。

『B-Limited BRM フルミルド ウェッジ』

ヘッド素材：軟鉄（S20C）鍛造
ロフト　　：52度、58度
バンス角　：52度/8度、58度/10度
ライ角　　：63.5度
シャフト　：カスタム対応

ロマン派ゴルフ作家。1965年東京都文京区生まれ。中学１年でゴルフコースデビューと初デートを経験し、ゴルフと恋愛のために生きると決意する。競技ゴルフと命懸けの恋愛に明け暮れた青春を過ごし、ゴルフショップバイヤー、広告代理店、市場調査会社を経て、2000年よりキャプテンc-noのペンネームでゴルフエッセイストに。日本ゴルフジャーナリスト協会会員