トップの大きさこそ違えども、DJと同様にハード“カーリング”が特徴。体の大きいトレビノ!?
この左手甲を手のひら側に曲げる動きを『カーリング』と名付けてそのメリットを語るのは、本サイトでもおなじみの元A級ティーチングプロのToshi HIRATA。彼に言わせると程度の差やカーリングを入れるタイミングの差こそあれ、PGAツアープロの約8割がこのカーリングの動きを見せるという。一番激しい動きを見せるのが、ダスティン・ジョンソンで、その左手甲の曲げ度合いはある意味極限。
⇒第8回/誰も言わなかった、飛ばしの法則【カーリング】とは?
それに比べると、ラームのカーリング度合いはやや少ないが、PGAツアーでもかなりハードにカーリングを行うタイプの選手だという。筆者は強い時代のトレビノのカーリング度合いとかなり似ていると感じるが、カーリングのメリットをToshi HIRATAはこう語る。
カーリングには3タイプのパターンがあり、トップから切り返しにかけてカーリングを入れる私のようなタイプもいますし、ハーフウェイダウンからインパクトにかけてカーリングしていく石川遼選手のようなプレーヤーもいます。でも、一番シンプルなのは、バックスイングまでにカーリングを行い、ダウンスイングでは腕は何もしないという状態です。アマチュアにもこの方法が一番真似やすくてシンプルだと言えるでしょう」(Toshi HIRATA)
HIRATA氏の語る、一番シンプルなカーリング術を採用するダスティン・ジョンソン、リー・トレビノ、ジョン・ラーム。ラームはショットメーカーとしての素質だけではなく、身長188センチ、体重100キロという大きな肉体も持っており、ディスタンスゲーム化するPGAツアーでもかなりのアドバンテージを持っているのだ。