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2勝目の壁を破った片岡大育、優勝を引き寄せたボール変更の決断

 『トップ杯東海クラシック』でツアー2勝目を飾った片岡大育。プロ9年目の2015年、『関西オープン』でうれしい初優勝を飾った。さらなる飛躍を期待されて迎えた今季は、後半戦に入ってグングン調子を上げ、ついに悲願の2勝目。その要因は思い切ったボール変更にあった

配信日時:2016年10月3日 18時35分

思い切ったボール変更の決断!ドライバーで7〜8ヤード飛距離アップ

初優勝から2勝目まで、幾度の優勝争いの経験が片岡の力となったが、シーズン中のボール変更の決断も勝利の要因になったに違いない

初優勝から2勝目まで、幾度の優勝争いの経験が片岡の力となったが、シーズン中のボール変更の決断も勝利の要因になったに違いない

 「今日はティショットの安定感があったので、そこが自分の中でのポイント」と勝利の要因を語った片岡だが、今季はシーズン中にボールを変更している。開幕当初は昨年の優勝時同様、スピン系の『TOUR B330S』を使用。「TOUR B330Sはとにかくスピン性能に優れている。どんな硬いグリーンがきても、このボールのおかげでしっかりとスピンがかかってくれるので、本当にピンをどんどん狙っていけます」と信頼感を置いていたが、さらなる成長のために同シリーズのもうひとつのモデル『TOUR B330X』も、練習日やオープンウィークにテストを重ねていた。

 転機となったのは『ダンロップ・スリクソン福島オープン』だ。BRIDGESTONE GOLFの新シリーズ『TOUR Bアイアン』のテストが開始された週だが、新アイアンとともにボールも合わせて数値計測を行ったところ、飛距離性能の高さを確信。ツアーのなかでも“飛ばない部類”に入り、方向性を重視する片岡にとって変更は必然だった。

 「今季に入ってからも、どちらを選択するか悩んでいる部分がありました。グリーン周りのフィーリングを大事にしていたため『TOUR B330S』を使用していましたが、同時に『TOUR B330X』の感触も徐々に良くなっていった。飛距離増はドライバーで7〜8ヤード。もちろん『TOUR B330S』のほうがスピン性能は高いですが、『TOUR B330X』もグリーンでしっかりボールを止められる性能があると感じたことで、思い切って変更したのだと思います」とは、これまでの経緯を見てきたブリヂストンスポーツのレップ。プロとしてはリスクも伴うはずのボール変更だが、その性能を信じることで結果にしてみせた。

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