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シン貧打爆裂レポート『YP-101 パター』

貧打爆裂レポートのロマン派ゴルフ作家・篠原嗣典が、ギアについての噂を検証します!実際にゴルフコースに持ち込んで、動画を撮影しながらラウンドしたレポートです。

配信日時:2023年7月6日 17時00分

ロマン派ゴルフ作家語る

『YP-101 パター』の第一印象は、こんなに直線と、平面にこだわって、歪みなく作って、27,500円(税込み)は安すぎる、でした。数百年後にこれがブレードのパターの最終形態で、博物館で見るべきパターではないか、そんな妄想をしてしまいました。

まず、フェース面です。素晴らしいデキです。他のミーリングがインチキに見えてきます。

そして、ネックの工夫とアドレスビューから見た歪みのなさです。ネックが重くならないような工夫をしつつ、直角と直線しか存在しない雰囲気は、特に短いパットで威力を発揮しました。

『YP-101 パター』で、個人的に感心したのはロフト。最近は3度が多いのですが、昔のピン・アンサーのように4度なのです。たった1度のロフト差に、ちゃんと意味があるのは打つとわかります。ボールの芯に当たりやすくなるのが実感できました。

そして、アドレスでは見えない、バックフェースにも加工技術の巧みさを証明するが如く、素晴らしい加工がされています。

『YP-101 パター』は、使う人を選ぶパターです。やさしさを機能だとカウントすれば、現在の市場にあるパターの多くに『YP-101 パター』は負けてしまいますが、そういう勝負をするパターではないのです。

武器として実は優秀で、実践的でもあるのに、飛び道具ではないからと無視されていた日本刀をイメージしました。離れた場所から、防衛する武器として飛び道具は優秀ですが、最終的に互いの距離が近づけば、刀の圧倒的な力が上回ります。
『YP-101 パター』の切れ味は抜群なのです。

軽いパターが好きで、ブレードが好きなゴルファーであれば、『YP-101 パター』は所有したくなる1本。我慢せずに買いやすい値段でもあります。そこにも拍手です。もし、ゼロが一つ多く付いていて、25万円オーバーでも、納得できる出来上がりなのが『YP-101 パター』です。

試打クラブスペック

『YP-101 パター』

ヘッド素材 SUS630 鋳造
ロフト 4度
ライ角 71度
長さ 33インチ (34インチもあり)

【著者紹介】篠原嗣典

ロマン派ゴルフ作家。1965年東京都文京区生まれ。中学1年でゴルフコースデビューと初デートを経験し、ゴルフと恋愛のために生きると決意する。競技ゴルフと命懸けの恋愛に明け暮れた青春を過ごし、ゴルフショップバイヤー、広告代理店、市場調査会社を経て、2000年よりキャプテンc-noのペンネームでゴルフエッセイストに。日本ゴルフジャーナリスト協会会員

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