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最終選考出場者
■河邊雄一郎「クラブヘッドの軌道修正法」
■中村英美「シンプルかつ再現性の高いスクエアなインパクトでゴルフをより楽しくする」
速筋を鍛えれば、誰でも飛距離アップできる
飛距離を伸ばすためには、「ボール初速」、「打ち出し角」、「スピン量」の飛びの三要素を考える必要があります。ここで注目すべきは「ボール初速」です。ボール初速はヘッドスピード×ミート率で成り立っています。ミート率を下げることなく、ヘッドスピードが上げることができれば、飛距離アップできます。
その中でポイントとなるのは瞬発系の筋肉、速筋です。競輪では台の上に自転車を乗せて、自分の限界を超えて速くこいだり、水泳では選手をロープ引っ張ったり、速筋を鍛えるトレーニングは他の競技で多く取り入れられています。
これをゴルフに当てはめるとどうなるのか? それは自分の限界を超えて速く振るという素振りが必要になります。しかし一方で、ただ軽いものを速く振るだけではスイングが崩れて、スライスやシャンクを出やすくなってしまうため、ゴルフ練習のタブーと言われてきました。そうなる原因は重心位置にあったのです。
バット型に代表されるように従来の素振り練習器具は棒状のものが多かった。野球やテニス、卓球はグリップの延長線上に重心がありますが、ゴルフクラブはシャフトの延長線上からズレた位置に重心がある少し独特な構造になっています。この外れた重心の位置をコントロールすることが、ゴルフを上達する上で欠かすことができない重要なポイントです。
ゴルフクラブと同じ重心位置の素振り練習器具
『リバイバー』には速筋を鍛えるための軽いリバイバーと、体感を鍛えるための重い『リバイバープラス』の2種類があり、どちらもゴルフクラブと同じ重心構造を実現しています。また、『リバイバー』と『リバイバープラス』は重りを移動することによって、重心距離を調整することができます。フックに悩んでいる方は、重りをヘッドに近づけるとフェースターンが少なくなるのでオススメです。反対に重りをヘッドから遠ざけると、フェースターンが多くなりますので、スライスに悩んでいる方や、初心者の方にオススメとなります。
また、重い『リバイバープラス』のフェース面には穴が空いていて、クラブを左側に振り抜ける構造となっています。飛距離を手にするだけでなく、ゴルフスイングで重要な重心位置と正しいフェースターンを同時に身に付けることができる、まさに一石二鳥の練習器具なのです。
重いもの→軽いもので限界突破
1.まず重たい『リバイバープラス』で体の出力を上げていきます。下半身の動きを意識しながら地面を蹴る力を使って自分の出力を上げてください。これをまず10回振っていただきます。
2.すぐに軽い『リバイバー』に持ち替えて、重いものを振るようにスイングします。つまり、手先だけで振るのではなく、重い『リバイバープラス』で上げた出力のまま、軽い『リバイバー』を振るのです。このとき、普段の素振りのように気持ち良く振っても効果は上がりません。自分の限界を超えてできるだけ速く振ることを意識して、スイングを行ってください。先ほどと同じく10回振ります。
3.1と2を1セットとして、2〜3セット行うだけで十分に効果があります。
長くゴルフをしている方はOBが嫌ですし曲げたくないので真っすぐ飛ばすことに一生懸命。スイングが縮こまっている方が多いので、意外とすぐに結果が出ます。もちろん最初はミート率は下がります。頑張って出力を上げた状態から、少し落とすと方向性はグッと安定するのです。これが最終目的地。飛距離を手にすることができれば、ゴルフはもっともっと楽しくなります。飛距離に悩んでいる方や、飛距離に興味がある方は、ぜひ一度リバイバーシリーズをお試しください。
■草場翔
くさば・しょう 1982年9月2日生まれ、福岡県出身。アールイーゴルフスクール所属。2011年にレッスン活動を開始。21年にPGAティーチングプロB級を取得し、現在は支配人を務める大野城スカイゴルフセンター、夜須高原カントリー倶楽部(ともに福岡県)、ゴルフプラザ基山(佐賀県)を中心にレッスンを行っている。