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キャロウェイだけが見据える、AI設計の未来。『MAVRIK』の開発ストーリー

20.01.15 20:47

キャロウェイの最新作『MAVRIK』シリーズ、正式発表!(画像は『スタンダード』ドライバー)

 

キャロウェイの最新作『MAVRIK』シリーズ、正式発表!(画像は『スタンダード』ドライバー)

15日、キャロウェイの新商品発表会が行われ、2020年モデル『MAVRIK(マーベリック)』シリーズが発表された。ドライバー、FW、UT、アイアンともに3機種ずつを揃え、2月7日に全国量販店で一斉に発売される。(『MAX』は各機種4月発売)何が新しいのか? 同社の研究開発担当の上級副社長、アラン・ホックネル氏の話しを聞いてみよう。

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■『エピックフラッシュ』でAIフェースの実力は実証済み

前作『エピックフラッシュ』シリーズから、同社はスーパーコンピュータを用い、AIによるフェース設計を開始。人間が開発するサイクルの34年分の演算能力を持つAIは、「フェースの真ん中部分の初速を高めよ」の司令に、二重の輪のような不均衡な厚みの「フラッシュフェース」を導き出した。その後、同作はツアーを席巻。2019年に世界でツアー50勝を記録、芯に当たると爆発的な飛距離を生むことから特に国内女子ツアーの契約フリー選手がこぞって飛びついた。

が、全ての人に最適なモデルだったわけではない。AIは「真ん中部の最高初速を」の問いには完璧な答えを出したが、それより外側の打点に関しては100点ではなかった。二重の輪のような分厚いフェースは重量を増加させたため、国内女子プロの間で『エピックフラッシュ』の後方のペリメータウェイトを外す【ウェイト外し】が流行したことも記憶に新しい。

そこで同社は『MAVRIK』シリーズの開発に辺り、スーパーコンピュータの処理能力を2倍に引き上げ、「フェースの真ん中だけでなく、周辺部まで高初速エリアを広げよ」「フェース重量を軽くせよ」とAIに司令。結果、生まれた「フラッシュフェース2.0」は、フェース真ん中のボール初速最大化だけでなく、周縁部の初速落ち込みを最小化し、より薄いフェースで6gの軽量化に成功。そして、粘りと強度のある「FS2Sチタン」を新採用した。

■スーパーコンピュータを増強、AIをリサーチから設計に本格使用

「マーベリックとは【型破りな】の意味で、型破りな性能を出せます。ボール初速・空力性能・寛容性など、様々なことを解決する新しい進化が詰まっています。『エピックフラッシュ』の時は、フェースの真ん中部の初速に焦点を合わせていました。そしてリサーチのためのツールとして使っていたAIを、今作からデザインするために使えるようになり、フェースの素材も変えました。いわゆる、ハイストレングス素材を使うことで、高い反発を出せます。試しに従来の素材とのテスト動画と見比べると分かるのですが、この形状には従来素材は合わなくて、この型破りな形状に合わせるためには新素材が必須でした。

AIで心地よい打球音もデザインできます。ヘッド全体を見て、どこにリブを置くべきか。そうしたものをAIが計算した結果、音の残響が短く、周波数のピッチも低く、音を改善しています。このように、AIは今まで出来なかったことを可能にします。MOIなどだけではなく、バックスピンや様々なことを含めて総合的に解決できるモデルは今までなかった。例えば『スタンダード』は従来の形とは違って重心を前に移動しましたが、スピードのバラつきだけでなく、打点によるスピン量のバラつきも抑えます。通常のヘッドだと上下の打点で1300rpmほどスピン差が出るところ、『スタンダード』なら3分の1ほどに抑えられます」(アラン・ホックネル氏)

■『MAVRIK』ドライバーには「サイクロンエアロシェイプ」

ホックネル氏が言うように、今回は『MAVRIK』ドライバー(以下、『スタンダード』)にだけ、空力抵抗を改善するミッションで、ボディ形状が他とは異なる「サイクロンエアロシェイプ」が採用された。『サブゼロ』や『MAX』とは異なり、クラウンがフラットで、ソールの後方が急激にせり上がった構造となり、空気抵抗を61%改善。

これにより、前々作『ローグ』より1.5mph、前作『エピックフラッシュ』より1mphボール初速が上がるテスト結果が得られたとか。それだけなく、前述のスピン量の安定性もあり、浅重心にしつつも方向安定性が13%向上。同氏は、MOIを上げるために重心位置を後方に置く必要がないことを強調したいようだ。

■『STAR』がなくなり、一番やさしい『MAX』は可変に!

『スタンダード』はソールウェイト1つだが、これまで同様、低スピンの『サブゼロ』には前後に入れ替え可能なウェイトが付いている。よりフラットなライ角の締まった450ccヘッドには、『サブゼロ』を選ぶユーザーに最適な肉厚をAIが開発。『MAX』や『スタンダード』とは異なるトゥ・ヒールの肉厚が目立つ設計だ。

また、『サブゼロ』とは対局に位置する【最もやさしいモデル】は、これまで固着式ヘッドの『STAR』だったが、今作から『MAX』の名称が用いられ、可変スリーブが付いた。投影面積が極大でドローバイアスの強いヘッドのソールには、ヒール側後方にウェイトを追加、やさしくつかまり、高弾道が得られる。

この3モデル『スタンダード』『サブゼロ』『MAX』の棲み分けは、ドライバーと同様にFWも同じ名称で展開され、FWも同社初となる各モデルに最適なフェースをAIが開発。また、リーディングエッジ周りの構造が各モデルで最適化されている。

「ドライバー並みの飛距離をということで、AIによる初のフェアウェイウッド用のフェースを開発しました。そのために、素材もC300というものを採用しながらやっているんですね。3Wに求めるものと、5W、7Wに求めるものは誰でも違いますよね。そして、ゴルファーごとに求めるモデルも違う。そのそれぞれに最適なフェースをAIが開発しています。

『MAX』はリーディングエッジが低くしていますが、いろんな打点、特に下目に当たるアベレージゴルファーは多いですよね。そういったゴルファー毎にミスの傾向や求めるものが異なるため、リーディングエッジをモデルごとに最適化しています。『スタンダード』は中間にして、『サブゼロ』はそれよりも上にですね」(ホックネル氏)

■UTとアイアンは『スタンダード』『PRO』『MAX』の3機種

UTとアイアンも3機種ずつだが、こちらは『サブゼロ』ではなく『PRO』の名称に変わっている。

「近年、特にキャロウェイのアイアンは世界中のマーケットで成功しています。今回初めて、アイアンにもAIフェースが使われています。フェースカップ、サスペンデッド・エナジー・コア、ウレタン・マイクロスフィアなどなど、我々が保有する様々なテクノロジーが使われた上に、AIによるフェースが採用されました。

ロングアイアンにはボールスピードや打ち出し角、ミドルアイアンには最適な打ち出し角とスピン量、ショートアイアンも同様に、番手によって求められるものは異なります。それを『スタンダード』『PRO』『MAX』のモデル毎に、ロングアイアンからショートアイアンまで最適なものをスーパーコンピュータでAIが開発しました。しかも、打感も追求しています」(ホックネル氏)

ホックネル氏は「全てのテクノロジーを理解する必要はありません。自分に合ったものを打って試していただくだけでいい」と、今作のアイアンには相当な自信を持っているよう。登壇した柏原明日架も「ゴルフは一年を通して外でやる競技なので、ちょっとした打点のズレが影響しやすいのはドライバーよりアイアンだと思うので、アマチュアの方も頼ってほしいですし、プロですけど、私も頼りたいです」と話していた。

『MAVRIK』シリーズでAIが出した「芯の広さ」「番手ごとに最適なフェース」という答え。もちろん、AIに意思はないが、人間の能力を越えたスーパーコンピュータの“膨大な計算”が何を生んだのか? 打ってみる価値はある。

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