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メジャーの洗礼に「意味がわからない」 蝉川泰果が苦しんだ初日に再確認した“持ち味”
蝉川泰果のメジャーデビューはホロ苦いものになってしまった。
配信日時: 2023年7月21日 01時00分
Round 1 | ||
---|---|---|
順位 | Sc | PLAYER |
1 | -5 | クリスト・ランプレクト |
1 | -5 | トミー・フリートウッド |
1 | -5 | エミリアーノ・グリジョ |
4 | -4 | アントワヌ・ロズネル |
4 | -4 | アドリアン・オタエギ |
4 | -4 | ブライアン・ハーマン |
7 | -3 | スチュワート・シンク |
7 | -3 | ウィンダム・クラーク |
7 | -3 | アレックス・ノレン |
7 | -3 | マックス・ホーマ |
<全英オープン 初日◇20日◇ロイヤル・リバプールGC(イングランド)◇7383ヤード・パー71>
昨年の「日本オープン」を制した資格で、この「全英オープン」でメジャー初出場を飾った蝉川泰果。ワクワクな気持ちで迎えた初日は、苦しい一日となってしまった。3バーディ・9ボギーの「77」で130位タイ。予選通過に向けては、2日目での大まくりが必要となった。
出だしから“洗礼”を受けた。ティショットがフェアウェイ左のポットバンカーにつかまり、2打目は左のラフに出すだけ。それでも、そこからグリーンを捉えて2パットのボギーで切り抜けた。3番でバーディとすると、354ヤードの4番パー4では「狙ってるわけじゃなかったけど、うまく転がって乗ってくれた」と“ワンオン”に成功。7メートルのイーグルトライから連続バーディを奪って、「流れいいのかな」と落ち着いたスタートを切った、はずだった。
その後は3つのボギーで、2オーバーでの折り返し。ここからずるずると引きずられるようにボギーを重ねて、6オーバーまで後退した。「全然、練ランでやってきた意味が全くなかった」と、自身の18ホールのプレーに落胆しながら、バッサリと切り捨てるように振り返った。
後半の14番では、またもリンクスの罠に苦しめられた。ティショットが左からの風で、さらには会心のカットボールを打ったものの、「左から全く影響がなかった。そのまま真っすぐ行った」と、打球はポットバンカーに落ちた。それが壁にピタッとつき、またもラフのほうに7ヤード出すだけ。「(壁に)へばりついてたのが…意味がわからない」と不運も重なった。
ボギーが多かったこの日のマネジメントについても、冷静に見つめ直す。ティショットで刻むことが多かったというが、「結構失敗した」とフェアフェイキープ率は14ホール中3回のみ。「刻み慣れてもいないし、抑え球もそんなにうまくない。ドライバーをもっと持っていればよかった」と後悔することに。一方で、「ドライバーで真っすぐ狙っていく方がチャンスが広がるかな」と自身の強みを再確認することができたともいえる。
「全部、もう1回、イチから練習して準備しようかなと思います」と切り替えて臨む2日目。ドライバーを振り続ける攻めの姿勢へ。自身初メジャーをこのままで終わるわけにはいかない。(文・笠井あかり)
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