米国でゴルフ規則を統括するUSGA(全米ゴルフ協会)は27日、世界中のゴルファーがルールをより理解しやすくすることを目的とした、ゴルフ界初のAI技術『ルールズAI』の導入を発表した。
すでに一部のゴルフクラブでは試験運用が始まっており、USGA公認ハンディキャップを提供するアプリ『GHIN』のモバイルアプリ上で、パイロット版として、ゴルファーが利用している。
『ルールズAI』は、USGAのルールズスタッフがこれまでに対応してきた2万5000件以上のルール事例を学習。USGAは「正確さに最も重点をおいた」とし、「ゴルファーが正しいルールの回答を得られることと、実践的な判断やニュアンスも反映された回答を提供する」としている。
具体的には、ラウンド中にルールに関する疑問が生じた際、GHINアプリ上で質問を送信すると、AIが即座に回答。プレーヤーはその場で適切な処置を判断できるようになる。
USGAのマイク・ワン会長は「我々の目標はルールへのアクセスを簡単にし、ゴルファーが公正でかつ自信を持ってプレーできるために必要な情報を得られること」とコメント。
また、「USGAが持つ膨大なデータと最新のAI技術を組み合わせることで、私たちは伝統と革新の架け橋を提供できる。ルールズAIは、ゴルフ規則をより理解しやすくし、コース上やモバイル端末でゴルファーのニーズに応えられるよう設計された」と述べた。
今後数カ月にわたりパイロット版の展開を拡大し、GHINを利用するすべてのゴルファーへの提供は、2027年春を目指すとした。(文・武川玲子=米国在住)
