PGAツアー
米国男子
マスターズ
一時は騒然のシーンも… 巻き返しの“イーグル奪取”でS・シェフラーが大会2勝目に王手
大会2勝目がかかるスコッティ・シェフラーが単独首位で最終日に進んだ。
配信日時:配信日時: 2024年4月14日 02時06分
Round 3 | ||
---|---|---|
順位 | Sc | PLAYER |
1 | -7 | スコッティ・シェフラー |
2 | -6 | コリン・モリカワ |
3 | -5 | マックス・ホーマ |
4 | -4 | ルドビグ・オーバーグ |
5 | -3 | ブライソン・デシャンボー |
6 | -2 | ニコライ・ホイガード |
6 | -2 | ザンダー・シャウフェレ |
6 | -2 | キャメロン・デービス |
9 | -1 | キャメロン・ヤング |
9 | -1 | キャメロン・スミス |
<マスターズ 3日目◇13日◇オーガスタ・ナショナルGC(米ジョージア州)◇7555ヤード・パー72>
首位タイで迎えたムービングデーのスタートホールでチップインバーディを獲り、パトロンたちを大きく沸かせた2022年大会覇者のスコッティ・シェフラー(米国)。一時は後半のトラブルで順位を落としたものの、トータル7アンダー・単独首位で最終日に進めた。
前半は1アンダーでハーフターン。後半は出だし10番パー4の2打目がピン横に着弾するとグリーン奥にいるパトロンたちのところまで転がってしまう。思わず口に手をあて呆然と立ちすくむ姿があった。3打目のベアグランドからのアプローチはカップを通り過ぎ約18メートルオーバー。3パットのダブルボギーを喫した。次の11番では流れを変えられずボギー。2ホールでスコアを3つ落とすこととなった。
「8番と9番のあたりでいくつかチャンスを逃したように感じた。10番でまともなショットを打ったが、ピンのそばまで落とすつもりはなかった。悪い突風が吹いて、ピンから3メートルのところに落ちて、結局奥の茂みに落ちてダブルボギー。11番でもボギーを叩いて、突然、首位から数打の差をつけられた」と悲劇のシーンを振り返る。
そして迎えた13番パー5で、パトロンたちの両手が勢いよく上がり大歓声が起きた。217ヤードのセカンドショットをアイアンでピン9.4メートルまで寄せた。イーグルパットはゆっくり転がりカップに吸い込まれた。「カップに入るかどうかわからなかったけど、エッジのすぐ上をかすめて入ってくれたんだ。だからエキサイティングだったし、13番で2ショットを奪って首位に復帰できたのはよかった」と笑顔を見せる。
そこから15番でさらにスコアを1つ伸ばし、17番でボギーを打つも、最終18番パー4で2打目をピンそば2.4メートルにつけ1パットでバーディフィニッシュ。後半は緊張感が抜けない9ホールとなった。
初日に降った雨の影響で予選ラウンドのグリーンはボールが比較的止まりやすかったが、3日目は「グリーンがとんでもなく速くて硬くなったんだ」と話した。ほかの選手でもボールがグリーンに跳ねられるシーンが多く見られ、難易度がさらに上がっていた。そのなかで1つスコアを伸ばし単独首位に立ったシェフラーは大会2勝目を狙える位置に立った。
今季は8試合に出場し、2度の優勝と5度のトップ10入りを果たしている。「このポジションはとても慣れている。明日はゴルフトーナメントで勝つためのチャレンジにワクワクしている。自分のプロセスがすべてで、そこで我慢して、自分のショットをしっかり打ち、質の高いパットを打つことを心がけていく」とマスターズ2勝目への緊張感を楽しみつつ、慎重に戦っていく。
この記事のタグ
関連記事
マスターズのニュース
- 9試合で驚異“23億円”! 世界1位シェフラーの獲得賞金額がエグい
- 丸山茂樹がマスターズを総括 「今年は見ごたえがあった」
- 24歳の新星L・オーバーグが単独2位 45年ぶり“マスターズ初出場V”を逃すも「まさに夢物語」
- グランドスラム逃すも…マキロイが2度目の“飛ばし1位”に シェフラーは安定感抜群、松山英樹は?【スタッツで見るマスターズ】
- クラブハウスで朝食を 歴代王者も集結する場所でセレブの仲間入り?【オーガスタの“景色”】