PGAツアー
米国男子
ツアー選手権
LIVゴルフとの統合は先が見えない? PGAツアーのモナハン会長が会見「まだまだ時間がかかる」
PGAツアーのジェイ・モナハン会長がPIFとの統合について、現在の進捗状況を発表した。
配信日時:2024年8月28日 23時30分
Round 4 | ||
---|---|---|
順位 | Sc | PLAYER |
1 | -30 | スコッティ・シェフラー |
2 | -26 | コリン・モリカワ |
3 | -24 | サヒス・ティーガラ |
4 | -19 | ラッセル・ヘンリー |
4 | -19 | アダム・スコット |
4 | -19 | ザンダー・シャウフェレ |
7 | -18 | イム・ソンジェ |
8 | -17 | ウィンダム・クラーク |
9 | -16 | シェーン・ローリー |
9 | -16 | 松山 英樹 |
PGAツアーとLIVゴルフをバックアップするサウジアラビアの政府系ファウンド、PIFとの統合への“枠組み”が衝撃的に発表されたのは昨年6月。あれから15か月近くが経過したがまだ統合は実現されていない。当初は昨年12月末の締結を目指すとしていたが、「2024年春頃」と延期、しかしそれも過ぎ去り2024年シーズンが終わろうとしている。
今週のプレーオフシーズン最終戦「ツアー選手権」の開催前にPGAツアーのジェイ・モナハン会長が会見を開いた。「ファンが望んでいることを聞き、選手たちの意見も聞いている。その上で世界のトッププレーヤーが再び戦えることが目標だ」と統合問題についての進捗を明かす。「話し合いを続けてテーブルについている。それはとても複雑なことで、時間が必要でタイムラインなどを示すことはできない」。話がまとまるまで、時間がかかりそうだ。
一方で「我々がコントロールできることに集中したい」とし、SSG(ストラテジック・スポーツ・グループ)からの投資を受けて、新たに営利企業のPGAツアー・エンタープライズを設立。また選手はオーナーシップに参加できるプレーヤー・エクイティ・プログラムを今年初めに発表している。
すでにPGAツアーは25年シーズンのトーナメントスケジュールが発表されており、ほぼ24年と同様で高額賞金の“シグネチャー・イベント”は8大会が開催される。LIVゴルフの来季のスケジュールは未発表だが、来季は4月まで米国以外で開催されると言われている。少なくとも25年はPGAツアーとLIVゴルフが別々のリーグとして開催されることになる。
またLIVゴルフの選手がPGAツアーへ復帰できる道は現在も決まっていない。モナハン会とともに会見に臨んだPGAツアーのバイスプレジデントであるタイラー・デニス氏は「これまでPGAツアーのメンバーとしてプレーしたことのない選手は、LIVゴルフなどPGAツアーが認可していないツアーをプレーしてから1年経過すればPGAツアーでのプレーが可能。しかしPGAツアーメンバーだった選手がLIVゴルフでプレーをした場合は再びPGAツアーでプレーできる道は決まっていない」と語った。
PGAツアーのトップ選手が“シグネチャー・イベント”での戦いを見せる一方で、LIVゴルフで戦うジョン・ラーム(スペイン)やブライソン・デシャンボー(米国)が、スコッティ・シェフラー(米国)やローリー・マキロイ(北アイルランド)と直接対決できるのは現在のところはメジャー大会のみになる。(文・武川玲子=米国在住)
この記事のタグ
関連記事
ツアー選手権のニュース
- 最終戦で2億円超ゲット 過去最高…松山英樹の今季獲得賞金がすごい
- 最終戦9位、今季2勝を挙げた松山英樹 佐渡充高は「来年につながるシーズン」
- 今季の稼ぎは90億円超!? “最強王者”シェフラーの新境地【舩越園子コラム】
- 松山英樹が不安抱えながらも4日間完走 オフは日本でメダルお披露目?「見せたい人がたくさんいる」
- “年間王者”は今季7勝のスコッティ・シェフラー 松山英樹は9位