「きょうは一日中、自分と自分のゴルフをよくコントロールできていた」
ウイニングパットを沈め、相棒キャディのハリー・ダイヤモンドと固く抱き合ったマキロイは満足感と達成感が溢れる笑顔を輝かせた。世界1位に返り咲くのは2020年7月以来、ほぼ2年ぶりだが、マキロイにとっては、とりわけこの1年が「タフな日々だった」。
「世界タイトルを失ったヘビー級のボクサーが、必死に練習し、必死に戦ってタイトルを奪還する。僕にとって、この12カ月は、そんなジャーニーだった」
山あり谷ありの日々をマキロイは旅に例えたが、その旅にはいろんな意味が込められていた。自身のゴルフの旅は「これで完璧だと思ったことは一度もない。そう思うこと、そうなることは決してなく、毎朝、目覚めたら、完璧に近づくために頑張る」という終わりなき旅だと彼は言う。
「でも、きょうまでのこの旅に、今、とても満足している」
