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母国大会で優勝に王手 松山英樹の崩れないマネジメント力で風を攻略

母国大会で優勝に王手 松山英樹の崩れないマネジメント力で風を攻略

所属 ALBA Net編集部
高桑 均 / Hitoshi Takakuwa

配信日時:2021年10月23日 17時24分

後半に入ると急激に強まった不規則な風もあって、ショットがやや乱れ始めた。11番ではティショットをフェアウェイバンカーに打ち込むと、厳しいライからのセカンドがグリーンを大きくショート。それでもこれを寄せてパーセーブすると、14番でもティショットを大きく右に曲げたが、パー5ということもありパーを拾った。

「難しいコンディションの中、いいプレーはできたと思います」と結果には及第点。「ピンフラッグが逆に吹いたりすることもありましたけど、そこはうまくできたと思います」と、たびたび番手で悩む姿が見られたが、回る風への対応力を発揮し、ミスを許容範囲に収めた。

そして迎えた16番パー3。前日は2メートルを外してバーディを逃したホールだが、この日は下りの4メートルをしっかりとラインに乗せ、リベンジに成功した。最終18番パー5ではティショットを左に曲げると、18番には戻せず隣の9番に出すだけ。林越えの3打目はグリーンに届かず、1.5メートルのパーパットを外しボギー上がりとしたが、リードを守ったことに関しては「よかったんじゃないかと思う」と振り返った。

初日、2日目とパーオンホールが16だったのに対して、この日は13。ショット面では後退したが、ピンチをしのぐスーパーショットや小技で粘り通した。安定感を求めたいと大会前に話していたが、「自分が求めている安定感とは違う」と不満顔。それでもスコアロスを最小限にとどめるのが松山だ。

ここ2戦はパッティングに苦戦していたが、この日は27パットとここにきて総合的に調子は上昇中。日本開催という独特な空気感も関係している。「たくさんのギャラリーの方が来てくれているので、いいプレーをしたい」と、1日上限5000人のファンが松山の背中を押している。

「3日間で、いいポジションにつけられていると思う。明日いいプレーができればチャンスがあると思うので頑張りたいと思います。ベストを尽くして頑張りたい」

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