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日本記録保持者の真骨頂 勝みなみがボギーフリーでジャンプアップ「危ないパットがなかった」

勝みなみが「23」パットでボギーフリー。来季シード獲得へ大きく前進した。

所属 ALBA Net編集部
高桑 均 / Hitoshi Takakuwa

配信日時:2023年10月28日 17時48分

<メイバンク選手権 3日目◇28日◇クアラルンプールG&CC(マレーシア)◇6596ヤード・パー72>

日本ツアーの連続ノーボギーホール記録は『87』。昨年、勝みなみが打ち立てた金字塔だ。今期は主戦場を米国女子ツアーに移し、ここまでは年間ポイントランキング81位と苦しみが、マレーシア3日目のラウンドは一つも『△』をスコアカードに刻むことなく、5バーディで浮上した。

笹生優花と談笑しながら歩く勝みなみ【写真】

2番で初バーディを奪取すると、その後はパーを並べるが、9番でこの日2つめ。折り返し直後の10番でも1つ伸ばし、14番から2連続バーディを奪った。終わってみればボギーをひとつも打たずに「67」。トータル9アンダーの15位タイまで順位を上げて、最終ラウンドに突入する。

「本当にパターが良くて」と23パットで18ホールを駆け抜けた。5バーディもそうだが、「ピンが結構シビアなところに切ってあって、ピンを狙ってグリーンを外して難しいアプローチが残っても2メートル、もっと長いパーパットを入れたり」という、パーセーブも光った。

パーオンは10ホールと約半数だが、見事なまでのリカバリー。男子ツアーでもバッグを担いだ経験を持つベテランキャディのトム・ワトソンさんからアドバイスを受け、日々磨いているアプローチも冴えた。さらにパットも沈むとあれば、ボギーが出る雰囲気もない。

「本当に危ないパットがなかった。完ぺきに打って入っている」。グリーン上でのストレスフリーが、ショット、アプローチにも好影響。「惜しい(バーディ)パットもたくさんありましたけど、そのぶんパーパットが入ってくれたのかな」と、まだまだ伸ばせる感覚を持ちつつ、上位争いに食い込んだ。

ポイントランキングを上げる戦いとあって、一打一打が大きな意味を持つ。「一打でも多く伸ばして、上位にいけるように頑張るだけです」と上を見るのみ。3日目を終えた暫定ポイントランキングはシード圏内の76位に浮上。この勢いで突っ走り、次週の日本戦につなげていく。(文・高桑均)

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