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初Vならずも…吉田優利が過ごした充実のエビアン「生かすも殺すも自分次第」

吉田優利は最終日にスコアを落とし、21位でフィニッシュ。それでもメジャーでの4日間で大きな手応えを得た。

所属 ALBA Net編集部
笠井 あかり / Akari Kasai

配信日時:2025年7月14日 06時30分

<アムンディ・エビアン選手権 最終日◇13日◇エビアンリゾートGC(フランス)◇6504ヤード・パー71>

出だし1番のピンポジションは、段を下った左奥だった。2打差7位から逆転を目指した吉田優利は、左ラフからの2打目をシャンク。3オン2パットのボギーで出鼻をくじかれた。

【写真】比べて分かった! 吉田優利と渋野たちの打痕はこんなに違う

「直したいスイングができなかったときはシャンクが出る。あれはしょうがなかった。(2打目は)木に当たって戻ってきてくれて、ラッキーなスタートだった」。それでもそこからボギーが積み重なり、14番終了時点で5ボギー。「ピンポジが全てでした」と淡々と振り返った。

ドローヒッターの吉田にとって、傾斜で左に流れていくようなピン位置は難しい。「奥に行くのがイヤ。それを殺そうと、柔らかく打とうとして崩れちゃった。左に行きたくない気持ちが、自分のゴルフに悪い影響を与えた」。それでも終盤16番、18番でバーディを奪い、2バーディ・5ボギーの「74」。トータル6アンダー・21位タイで初挑戦のエビアンを終えた。

悔しい結果にはなったが、「今までで一番手ごたえがあった」と振り返る。3日目には日米ベスト「63」をたたき出し、「やっとスタートラインに立てた」と胸を張った。これまでの努力をコース上で体現することができた貴重な4日間だった。

「いい4日間だったと思いたいし、これをどうつなげるか。いいきっかけになった。これを生かすも殺すも自分次第。いい方向に持っていきたい。こっからが勝負」

手応えをつかんだ一方で、もう一皮むけるために必要なことも挙げる。現在、平均249.54ヤード(136位)の飛距離を伸ばすことは「限界。これ以上飛ばせない」。その代わりに、「スピンコントロール、ランのコントロール」といったアイアンの精度を求めていく。「ほんのわずかなミスをせめぎ合う世界。引き続き練習していきたい」。

スコットランド大会、そしてウェールズで行われる「AIG女子オープン」(全英)の前に、1週間のオープンウィークを過ごす。「練習をしながら、ちょっと休みたい気持ちもある。いい旅ができたら」。かねて気になっていたというベルギーへ。ゴルフを頭の片隅に置きながら、リフレッシュの時間を過ごす。(文・笠井あかり)

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