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最後の最後に“ホッ”「勝ち点が一番大事」 古江彩佳が得意大会で逃げ切り勝利

2度の準優勝経験を持つマッチプレー大会で古江彩佳が、幸先よいスタートを切った。

所属 ALBA Net編集部
ALBA Net編集部 / ALBA Net

配信日時:2025年4月3日 14時00分

<T-モバイル・マッチプレー 初日◇2日◇シャドークリークGC(ネバダ州)◇6765ヤード・パー72>

やはり古江彩佳にとって、マッチプレーは“得意なフォーマット”と言ってよさそうだ。予選リーグのグループ5初戦、世界ランク122位のオーストン・キム(米国)との対戦は、相手が終盤に粘りを見せ最終ホールまでもつれたものの、なんとか1UPで逃げ切った。

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ラウンド後の中継局・WOWOWのインタビューでも、「相手がミスしてラッキーな部分もありました。自分もいいプレーはしてたと思うけど、最後まで神経を使うラウンドでした」と振り返る。

前半の8番を終え、4UPと大差のリードをつける展開だった。テンポよくバーディを刻むだけでなく、耐える場面ではしっかりと耐える。6番パー4では3打目のアプローチで、下り傾斜を利用するためカップに対し大きく左に体を開いてショット。するとこれが計算通りハマり、見事な寄せになりパーをセーブした。想像力豊かなプレー。2022、23年と2度準優勝に終わったが、決勝まで進んでいる力を見せた。

ただ、一筋縄ではいかない。一時あったリードは、ライバルがロングパットをねじ込んだ16番、そして4メートルを決めた17番で1アップまで縮まった。さらに最終18番は古江がボギー。相手に2メートルのパーパットを沈められたら、引き分けという状況まで追い込まれたが、キムがこれを外したため、勝ち点1を手にした。

「途中からすごく(キムの)ショットが安定してきた。飛ぶので、フェアウェイをキープされるとしんどかったです。耐えて耐えて、相手が外したおかげで勝ち点がとれてよかったです」。ホッと胸をなでおろす。

昨年大会は、まず3日間のストロークプレーを実施し、その上位8人がマッチプレーで争う決勝トーナメントに進む方式で行われた。古江は18位でトーナメントまで進めず、準優勝に終わった過去2年間の悔しさを晴らすこともできなかった。しかし、今年は再び初日からマッチプレーで争う形に変更。追い風ともいえる措置だ。

「すごく難しいアプローチもあったけどうまくできたし、パーパットも入って、いい流れのままプレーできた」と集中力を研ぎ澄ませた18ホール。「勝ち点が一番大事。勝って終わることができてよかった」。引き分けでも0.5ptは加算されたが、3人との総当たり戦では1勝の価値は大きい。

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