<フォード選手権 事前情報◇25日◇ワールウインドGC(アリゾナ州)◇6675ヤード・パー72>
今年で3回目を迎えるこの大会は、アリゾナ州のソノラ砂漠に位置するデザートコースが舞台となる。プレーエリア外は砂地が広がり、コースは広くフラット。フェアウェイやグリーン、短いラフはいずれも硬く、独特のコンディションが選手たちを待ち受ける。果たして攻略のカギは。選手たちに話を聞いた。
「あまり相性がいいわけではない」と話すには、海外メジャー1勝の西郷真央。大会初年度の2024年から2年連続で予選落ちを喫している。「グリーンは昨年に引き続き、少しポンと跳ねることがあります。スピードはあまり出ていないので、その分スコアは伸びやすいのかなと思います」と、硬くて遅めなグリーンを警戒する。
芝が硬くランが出やすいことで、「パー5は(2打目が)届きそうなので、チャンスになりやすい」とする一方、「傾斜に(当たって)跳ねたりすると簡単にボギーが来てしまう。そういうところでしっかりしのぎたい」と、落としどころがスコアを左右するとみる。
さらにラフはフェアウェイと大差ない長さで、「ラフというラフではない」状態。そのため視覚的なプレッシャーが少なく振り切りやすいうえ、硬い地面でボールも前に進む。「そういう意味では少し広く感じるし、振っていけるので、飛ばし屋が有利な感じではあると思います」と、パワーヒッターに優位と分析した。
4番パー4(439ヤード)は「数字ほど長くない」といい、2打目はアイアンでグリーンを狙える。ただし「それでも跳ねてチャンスにつかないこともあるし、こぼれてアプローチが寄らなかったらボギーが来てしまうので、グリーン周りのもったいないミスはしないようにしたい」と、グリーン周りでの対応力も不可欠だ。
同じく芝の硬さに警戒するのは山下美夢有。「午後はもっと乾燥してきて、グリーンも乾いてくる。一番手ぐらいキャリーが飛んでしまったりすることもあるので、タテ距離を合わせるのが難しいです」と話す。フェアウェイの広いものの、「短いからといって簡単にバーディチャンスにつくわけでもない。攻めたいけど攻めきれないコース」と分析した。
さらに、砂漠特有の強い日差しと乾燥も警戒ポイントだ。木が少なく日陰も限られる中、「日差しがすごい…。サングラスがないと目が開けられない」と山下はプロアマで珍しくサングラスを着用。「本当はつけたくないけど、反射で見えなくなることもあるので」と普段とは違うスタイルで戦う。
それでも所属するKAOのサポートが力になっている。「(日焼け止めは)赤色のミストタイプを使っているのですが、めちゃくちゃ紫外線カットしてくれる。本当にこのスプレーは手放せないです」と今週の強い味方だ。
昨年は予選落ちを喫しているだけに、今年はリベンジを見据える。「(暑さもあり)一番大事なのが集中力だと思いますし、(日差しで)目もやられたりするので、その辺は上手く切り替えてやるようにしていければ」と意気込む。練習ラウンドでは「そこまで悪くないと思うので、落ち着いてプレーしていけたらなと思います」と手応えもつかんでいる。
飛距離、そしてタテ距離の精度がシビアに問われる一戦。デザートコースを制し、最後に優勝カップを掲げるのは誰か。熱い戦いに注目だ。(文・高木彩音)

