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首位と2打差「やっとスタートラインに立てた」 吉田優利は手応え“ありあり”のなかメジャー最終日へ

今大会初出場の吉田優利が自身の日米ツアーベストスコアとなる「63」をマーク。優勝戦線へ浮上した。

所属 ALBA Net編集部
笠井 あかり / Akari Kasai

配信日時:2025年7月13日 06時30分

<アムンディ・エビアン選手権 3日目◇12日◇エビアンリゾートGC(フランス)◇6504ヤード・パー71>

初出場のメジャー大会で、日米通じての自己ベストスコアをたたき出した。8バーディでボギーなしの「63」。吉田優利の表情は「こういうゴルフ待ちだった。いいゴルフができてうれしい。やっとスタートラインに立てた」と充実感に満ちている。

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「72」で滑り出した初日から、ショットの状態について「今年一番いいと思います」と話していた。スポット参戦した3月の日本ツアー「Vポイント×SMBCレディス」で優勝したときとは全く異なる感覚。そのときは手放しに喜べなかったという。

「例えるならば…、(当時)ケガをしているわけではないけれど、首が痛いから首を回さないようにしたらよかった、みたいな。その週だけの最高のパフォーマンスができただけ。今回は自分のゴルフ、自分のスイングで取れた8バーディ」

出だし1番で3メートルを決めてバーディ発進。唯一、フェアウェイを外してバンカーに入れた3番も、グリーンの傾斜を使って4メートルにつけた。前半を4バーディとすると、14番からはショットでつけて3連続。ラッシュは最後まで止まらない。

グリーンの「ビッグスロープ」も味方につけた。15番パー5では、ラフからの3打目を右からの傾斜に乗せてピタリ。「ミスだと思ったものが戻って来たり、逆もある。(傾斜に)助けてもらった。そこは好きだなーと」。イメージを膨らませながら、自身のショットにしっかりとかみ合わせた。

最終18番ではグリーンを狙った2打目が、グリーン左のバンカーにつかまった。左足下がり、つま先下がりという状況から、スピンを効かせて2メートルに。「あと10年は打てなさそうないいショット(笑)。ふわっと行く予定だったけれど、結果的にうまくいきすぎちゃった。あれもアリだな、と勉強になりました」と言って笑った。

努力が、やっとスコアに結びついた。「(これまで)小細工したり、ミスの許容が広くなっちゃう感じがあった。いまはいい状態。ここから一皮むけたいです」。納得のいくスイング、プレーができるようになった。ここから、またひと段階上がりたい。

首位とは2打差で、メジャー初制覇も見据える最終日になる。「こういうゴルフを続けることがまず大事。毎日、体、コースが変わるなかで対応しないといけないのがこっち(米国)のツアー。やっと合わせられる時が来た」。ラスト18ホールにも自信をのぞかせている。(文・笠井あかり)

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