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素振りNGで邪念をシャットアウト 勝みなみ、グリーン上で新作法

勝みなみに持ち味のパットが戻ってきた。その裏にあった新作法とは?

所属 ALBA Net編集部
高桑 均 / Hitoshi Takakuwa

配信日時:2023年6月2日 12時30分

<ミズホ・アメリカズオープン 初日◇1日◇リバティ・ナショナルGC(米ニュージャージー州)◇6656ヤード・パー7>

勝みなみが新たな取り組みで、苦戦しているグリーン上に打開策を見いだした。名付けて“素振りNG”。ただし、これにはすこし説明が必要だ。

3バーディ・3ボギーのイーブンパーで回り、40位タイスタートとなった初日。スタート前に決めたのが「打つ直前のルーティン以外は素振りをしない」というもの。これには理由がある。「空き時間に素振りをしたらストロークを気にしてしまう」と、グリーンに乗ってからはボールを目の前にした打つ直前のみ。「迷いが生じてしまうので」と細かく考えずに、そのとき思ったところに打つことだけに集中した。

「きょうの朝決めました」と思いついたら即実行。今季のパーオンホールでの平均パットがツアー96位と低迷しているがゆえの新作法だ。昨年の国内ツアーでは同部門1位の勝にとっては、得意分野の回復が急務。ストロークに迷いが出ない特効薬が、この日の「25」パットに結びついた。パーオン7ホールというなかで、パーセービングパットにも好影響。「気持ちを切らさずにパープレーで回れたのはよかった」と、まずは効果てきめんだ。

米参戦初年度は「DIOインプラントLAオープン」の7位タイがあるものの、6試合のうち半分の3試合が予選落ち。流れを変えるべく、試行錯誤の時間が続く。「きょうみたいに粘って、バーディを獲ってというゴルフができれば、上位も狙えると思う」と見通しは暗くない。

「気持ちを切らさずに楽しくできた」という初日を踏まえ、予選カットのボーダーライン上からの浮上へ。国内ナショナルオープン連覇の実力を発揮し、存在感を示す時がきそうだ。(文・高桑均)

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