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20m級イーグルパット決めて「ビックリ」 “ドローを忘れて”古江彩佳が一夜で復調

急きょ球筋を変更? 古江彩佳はナチュラルフェードがハマった。

所属 ALBA Net編集部
間宮 輝憲 / Terunori Mamiya

配信日時:2025年2月23日 07時08分

<ホンダLPGAタイランド 3日目◇22日◇サイアムCC オールドC(タイ)◇6632ヤード・パー72>

「72」と伸ばせずにクラブハウスに帰ってきた2日目は、自分のプレーに到底、納得できないといった表情を浮かべていた古江彩佳。だが一夜明け、そのプレーに精度が戻った。

【連続写真】秘密はグリップにあり 古江彩佳が飛ばせる理由

圧巻だったのは7番パー5。6番のバーディで、この日のスコアをイーブンに戻した直後のホールだ。残り230ヤードから3番ウッドでギリギリながら2オンに成功すると、20メートルほどのイーグルパットがカップに吸い込まれた。「ビックリしました。段上がりで簡単ではないシチュエーションだったのでラッキーだなと。バーディの後だったので流れがよくなりました」。本人も目を丸くする今季初イーグルだった。

すると続く8番パー3でもバーディが来て、後半も2つ伸ばす快ラウンド。最終18番は「集中力が保てなかった」とボギーを打ってしまったが、トータル8アンダーに伸ばし、16位タイまで浮上した。

前日のモヤモヤの原因を乗り越えたことが、スコアにつながった。古江は説明する。「私はドローが持ち球だけど、きのうはそれを意識しすぎていました」。持ち球で攻めようという考えが強すぎて、右へ抜けるミスなども目立った。そこで3日目の中盤から、その意識をチェンジ。「途中からフェードっぽい球を打ったんですけど、そこから感覚がよくなった。それでドローではなく、まっすぐ打つイメージ、ストレートフェードでいきました」。

普段も短い番手で距離を抑えたい時などには、意図的にフェード気味のボールを打つことはあるが、この日はドローへの意識を抑制するために多用した。「打ったら気持ちよかったので、ちょっと変えてみようって思って。割り切りました」。この判断により前日の違和感が払拭され、バーディ、そしてイーグルを積み重ねた。

効果は数字にもあらわれ、前日55.5%(10/18)だったパーオン率が、88.8%(16/18)まで回復。持ち味のキレを取り戻した。「上にいけるだけいけたらうれしい。少しでもバーディが取れたら」。“ドローを忘れた”古江の修正力のすさまじさも垣間見える一日だった。(文・間宮輝憲)

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