<KPMG全米女子プロ選手権 2日目◇26日◇ヘイゼルティン・ナショナルGC(ミネソタ州)◇6760ヤード・パー72>
「疲れたぁ」。ラウンド後、そう一息を吐くと、膝に手をつきうつむいた。渋野日向子にとって、後半はそれだけピンチの連続だった。
「前半はパットもショットもいい感覚」。序盤からアクセルを踏み込み、スタートホールから2連続バーディ発進。4番パー3でも約5メートルを沈め、一気にスコアを3つ伸ばした。
このまま加速するかに見えたが、5番パー4の3パットで急ブレーキ。このボギーで「パッティングは入らなくなり、ショットも悪い流れに繋がっていってしまった」と、一気に流れは一転した。
11番パー5では、バンカーからの4打目がグリーンを捉えられず、12番ではアプローチが寄らず、15番パー5もセカンドショットがバンカーにつかまり、これがフチにあたって脱出できずとバタバタする時間が続いた。「流れが悪くなってからクラブ選択がマッチしていなかった。急ぎ過ぎると冷静さを失っちゃうところが課題かなと思います」。
取り返そうとする焦りも出てきてしまい、クラブ番手のジャッジにも悪影響を与え、「よくあるパターン」と振り返るように、自分の悪い部分が後半で浮かび上がってしまった。
初日は「71」と1つ貯金を作ったが、それを使ってしまう「73」。フェアウェイキープ率は85.7%(12/14)と高水準だけに、61.1%(11/18)のパーオン率には「ダメージは大きい」と肩を落とす。
とはいえ、「ボギーでおさまってくれてよかった」と、崩れを最小限に抑えられたことはメジャーセッティングにおいては、あすにつながる要素でもある。
午後組がプレー中ながら、トータルイーブンパーの暫定42位タイで予選通過圏内につけている。「予選を通って4日間できることがありがたいような状況なので、“終わりよければすべてよし”で頑張りたい」。思うようにかみ合わないままの予選通過となったが、この悔しさは決勝ラウンドでぶつける。(文・齊藤啓介)
