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渋野日向子は“思い悩み”の一週間に… 今、一番の課題は?「再現性が低い」

渋野日向子がシンガポール大会を振り返った。

所属 ALBA Net編集部
高木 彩音 / Ayane Takagi

配信日時:2025年3月4日 08時30分

<HSBC女子世界選手権 最終日◇2日◇セントーサGC(シンガポール)◇6779ヤード・パー72>

「疲れましたね…。1日目にいいスタートダッシュが切れたからこそ、余計悔しいなと思うので、しっかり修正しようと思います」。悔しい表情で4日間を振り返ったのは、トータル6オーバー・45位タイで終えた渋野日向子だ。

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強風が吹く初日は「あまりいいショットではないけど風に助けられた」と1アンダー・7位タイの上位発進を決めた。2日目の前半はボギーなしの3アンダーで折り返し一時は2位に浮上していたが「すごくもったいないミスが続いた」と後半はその貯金を崩してしまいイーブンパー。そのときから「体がうまく動かずにミスショットになる」と、体に違和感を覚えた。

3日目もその違和感は続き、「よりブレてしまいました」とショットの不安定さに苦戦し「76」とスコアを崩してトータル3オーバー・41位タイに後退。その後は暑さの影響で速めに帰る選手が多いなかショット、パッティングの調整に励む姿があった。

「ひとつでもいい順位で終われるように」と挑んだ最終日は出だしの10番パー4で2メートルにつけて“おはようバーディ”と好スタートを切った。しかし、そのパットは「入ったけど、少し違うな…という感じだった」と納得できる一打ではなかった。「それがこのあとのボギーにつながってしまったと思います」と11番で1メートルのパーパットを外し、12番でも決めきれず連続ボギーを喫した。

この日は、「ショットは比較的にきのうよりはマシだったかなと思ったのですけど、本当にパッティングがことごとく…(外れる)。という感じだったのですごくもったいなかったです。3パットはないですけど、(グリーンに)乗らなかったところで寄せたのが入らずというのが多かったです」とパッティングが原因となり2バーディ・5ボギーの「75」とスコアを伸ばすことはできなかった。

コースでは、ショットを打ったあとに片手を離したり、素振りして首をかしげるなど悩みながらラウンドしているようだった。渋野は「安定したゴルフ」を目指して、試行錯誤を重ねている。現在、一番の課題になっていると分析するのは「パーオン率が少ない。やるべきことはたくさんあると思います」とグリーンを狙うショットの精度だ。

安定させたい弾道は持ち球のドローボール。「いいあたりのときはすごくいい高さで上がってくれていたのですけど、少なかった。再現性が低いと思います」と、ときには納得できるショットはあるものの、それを安定させるためのポイントを探っている。「2週間オフなので、しっかりリセットして頑張ります」と今週の「ブルーベイLPGA」(3月6~9日)は出場せずに練習に励む。

現在の次戦予定は国内女子ツアーの「Vポイント×SMBCレディス」(千葉県・紫カントリークラブ すみれコース)だ。「ホステスの試合で、難しいコースでやるので、どうなるのかなと思っています。本当に曲げたら終わりのコースのイメージがあるので、しっかりパーオンをできるように頑張りたいとおもいます」と、それまでの期間で自分が目指す“理想”につながるようにしたい。(文・高木彩音)

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