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竹田麗央が始まりの地で狙う連覇 山下美夢有との新人賞争いにも意欲「チャンスはある」

日本勢初の大会連覇を狙う竹田麗央が意気込みを語った。

所属 ライター
臼杵孝志 / Takashi Usuki

配信日時:2025年11月5日 17時40分

竹田麗央が日本勢初の大会連覇に挑む
竹田麗央が日本勢初の大会連覇に挑む (撮影:佐々木啓)

<TOTOジャパンクラシック 事前情報◇5日◇瀬田ゴルフコース北コース(滋賀県)◇6616ヤード・パー72>

始まりの地に戻ってきた。ゴルフ人生を大きく変えた思い出の舞台で、竹田麗央は懐かしそうに1年前を振り返った。

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昨年大会では6ホールに及ぶプレーオフを戦い、日没サスペンデッド寸前でのバーディで劇的勝利。米ツアー初優勝を果たし、2年シードつきのツアー切符をつかみとった。

「コースを回っていたら、『この辺から打ったなぁ』とか『プレーオフは長かったなぁ』とか、いろいろ思い出しました。コースにはやっぱりいいイメージがあります。連覇をしたい気持ちはすごくあるけど、そう簡単には勝てない。4日間、自分のゴルフをして最終日に優勝争いができたらいいなぁと思っています」

ツアーメンバーとして5戦目だった3月の「ブルーベイLPGA」(中国)で、早くもツアー2勝目を挙げた。ここまで27試合に出て、予選落ちはわずか2度。トップ10には8度入り、年間ポイントランキング4位、新人賞争いは山下美夢有に次ぐ2番手につけている。「あっという間でした」というルーキーイヤー。充実した日々が、時間の流れを加速させた。

「去年までとはまったく違う経験ができた。良かった試合も悪かった試合も、すべてが自分のゴルフにつながる。ショットはこの一年、安定して戦えているけど、いろんなコースで試合をやるのでショートゲームのバリエーションが求められる。そこが課題ですね」

日本での試合は、4月の「富士フイルム・スタジオアリス女子オープン」以来で今季2試合目。前回はまさかの予選落ちを喫しただけに、昨季の日本ツアー年間女王としても、しっかり優勝争いに絡んで大会を盛り上げたい。

前週は赤道直下のマレーシアで戦い、今週は晩秋の日本。米ツアーならではの長距離移動にも「今週は寒くて飛距離が少し落ちているけど、コンディションはすごくいい感じです」と22歳の体力は底なしだ。帰国後は「大好きなんです」という明太チーズもんじゃを食べて、リフレッシュも完了した。

山下美夢有を206pt差で追う新人賞争いも最終盤。今大会で優勝すれば150ptを加算して、逆転の戴冠も見えてくる。「まだチャンスはあると思う」。今季も残すところあと3試合。世界を舞台に戦い、「ゴルフの幅が広がったと思う」と成長を実感する竹田が、ラストスパートに入る。(文・臼杵孝志)

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