<メイバンク選手権 初日◇29日◇クアラルンプールG&CC(マレーシア)◇6536ヤード・パー72>
前半17番のダブルボギーと最終9番のトリプルボギー。渋野日向子は「最悪です」とつぶやいた。少しだけ声を震わせ、そして目を潤ませた。
2本のクラブで悩んだ11番パー3で、右7メートルにつけてバーディを先行させた。スコアを落としそうなところでしっかり踏ん張りながら、14番、ワンオンチャレンジでドライバーを振った16番でバーディを奪った。
そして迎えた17番。ティショットが右ラフにつかまった。つま先上がりのなか、状況を判断したうえでグリーンを狙ったが、そのボールはグリーンの右奥から左手前に流れるクリークに落ちた。同組の岩井千怜は同じようなライからクリークの手前に刻み、結果的にパーを拾った。
後半はチャンスを決め切れなかった。それでも伸ばしあいのリーダーボードにくらいつくように、2アンダーで最終ホールに入った。2打目地点からは打ち上げで風はフォロー。ピンは左からわずか3ヤードの奥。それに対してグリーン右手前のバンカーにつかまり、1打で脱出できず。4オン3パットだった。
「(バンカーに球が)刺さっていました。クラブ自体は間違っていなかったし、左を嫌がったような感じだった。一番最悪なところに外してしまった。そういう結果になるよな、と」。17番も9番も、最後はともに1メートルのパットも入らなかった。
シード確保のボーダーラインがすぐ背後に迫るなか出場している、予選カットのない4日間大会。ポイントを獲得することが何より重要だと十分に理解しているだけに“+5”のスコアロスはあまりにも痛かった。
首位と9打差のトータル1オーバー・56位タイで初日を終えた。「いいところをしっかり見つめて、悪いところを修正して、あしたに向けて頑張りたい」。
試合出場のなかったこの1カ月間は、一打に対して何を思い、どこに集中して打つのかの頭の整理をしてきた。その意識はコースでも貫けていた。受け入れがたい結果となった初日だが、それでも立ち止まっている時間はない。(文・笠井あかり)
