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「追われると逃げたくなる」 原英莉花は必勝パターンで米ツアーの切符をつかみ取る

来季の米国女子ツアーの出場のためには、今大会の優勝が必須となった原英莉花。

所属 ALBA Net編集部
ALBA Net編集部 / ALBA Net

配信日時:2023年11月2日 07時30分

入念にパッティングを調整する原英莉花
入念にパッティングを調整する原英莉花 (撮影:鈴木祥)

<TOTOジャパンクラシック 事前情報◇1日◇太平洋クラブ 美野里コース(茨城県)◇6598ヤード・パー72>

来季米国女子ツアーの出場権をかけて、Qスクールセカンドステージに出場していた原英莉花だったが、まさかのスコア誤記による失格。来季の出場権を獲得するには、今大会の優勝が必要不可欠な状況となった。

原英莉花は黒のスーツスタイルで前夜祭に登場! 【写真】

いつも以上に“優勝”の二文字が頭をよぎる試合。具体的な勝利への方程式はまだ解けていないが、自身の“勝ちパターン”は理解している。「追われると逃げたくなるタイプ(笑)。追う形で迎えた最終日は、いつも伸ばせずに序盤から崩れるパターンが多い」と分析する。

10月の「スタンレーレディスホンダ」では8位から逆転Vを狙ったが、最終日にパットを決めきれず、28位に終わった苦い思い出がある。「もじもじしていたんですかね。決めきれずに。ライン読む時間も長いと言われました。最終日だけだったみたいですが、読めなくて」と、追いかける立場の時にパッティングが噛み合わないことが多かった。

それもあって、入念にパッティングの調整を行った。「グリーンが読みにくいので、もう少し時間をかけてラインを読んで、決め打ちできたら。後悔のない一打を続けていきたいなと思います」と徹底的にストロークの確認と“入る”イメージを植え付け、グリーン上での戦いに備えていた。

ただ、ショットについては“気持ち”の部分でも変化があり、今は「ちょっと安パイ」と調子は悪くなさそうだ。5月に腰のヘルニア摘出手術を受けた影響で、術前から10ydほどの飛距離がダウンしている原。“飛ばない”を逆手に取り、マネジメントの部分で成長した。「振ったら飛ばせるという時の方が無理しがち、冒険しがちだったのですが、これくらいの飛距離しかないと思ったら、無理にバンカー越えに行こうと思わない。だったらレイアップしよう、とかイラッとせずに切り替えられるようになりました」と飛ぶがゆえの冒険ショットを止め、今の飛距離と相談しながら気持ちも距離もコントロールしながらゴルフができている。

今年の「日本女子オープン」では3年ぶりのメジャー制覇を果たした。その再演も期待してしまうところだが、「コースが違うので、なんとも思わないです」といたって冷静。いつも以上に重圧のかかる大一番でどんなプレーを見せてくれるのか。得意の“先行逃げ切り優勝”に向けて、初日から試合を組み立てていきたい。

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