<ブルーベイLPGA 初日◇5日◇ジャンレイク・ブルーベイGC(中国)◇6712ヤード・パー72>
華々しく幕を開けるはずだった原英莉花のルーキーイヤー初戦は、思わぬ形でスタートした。出だし10番でいきなりのダブルボギー。アゲンストの風が吹くなか、フェアウェイからの2打目がグリーンをオーバーし、アプローチが段を下ってそのままグリーンをまたいだ。1メートルのパットも蹴られる4オン2パットの船出だ。
「まさか…でもなかったかもしれない(笑)。難しいなと思っているホールからのスタートで、すごく気を付けてはいたんですけど、やっぱりそこで。どうなることかと思いました」
いきなりの出遅れをなかなか取り戻せず、17番のボギーで3オーバーまで後退した。315ヤードと距離は短いが、左ドッグレッグに打ち上げで、原が難しいと感じるホールのひとつ。ティショットを残り90ヤードまで運んだが、2打目が乗ったのはカップから16メートルのところ。「そのショットにがっかり。萎えました。焦りはあまりなかったけれど、“今年はこんな感じか~”ってちょっと思っていました」と苦笑い。スタートダッシュが大事だということは、自分自身がよく分かっていた。
「でも、どこかでチャンスが来たら、と待っていました」。すると、その場面がようやくやってきた。6番で3.5メートル、7番で4メートルを決めてバーディ。そして花道から1メートルに寄せた8番パー5、傾斜を使って1メートルにつけた9番でも奪った。
4連続バーディで締めくくり、“借金”を帳消しにするどころかアンダーパーでフィニッシュ。「71」で回り、1アンダー・26位タイでの滑り出し。ガッツポーズこそなかったが、表情には安どがにじんだ。
「とにかくオーバーじゃなかっただけ、本当に良かったです。きょうは風が強いのに舞っていて、その分難しかった。途中から風が一定方向になったので、やりやすくなりました。風が強くて探り探りのラウンドではあったけれど、しっかり考えて、一打一打を大切に打っていました」
2日目は午前中のティオフ。午後にかけて風が強まっていく見込みだ。「短いホールでウェッジを使うとき、フォローとアゲンストで落とされ方やバウンドの仕方の差が激しかった。そこは注意しながらトライしていきたい」。終盤のバーディラッシュをきっかけに、一気に加速したい。(文・笠井あかり)

