<アムンディ・エビアン選手権 2日目◇10日◇エビアン・リゾートGC(フランス)◇6479ヤード・パー71>
日本ツアーからスポット参戦している佐久間朱莉が、初日の35位から「67」と4つ伸ばし、トップ10圏内に浮上した。「ショットが良くて、たくさんバーディパットを打つことができました」。スタートの10番が「自分のキーホール」だと言う。「つま先下がりのライから、いいショットを打つことができたおかげで、一日いいプレーができました」と、ここで一気に流れを引き寄せた。
17番から後半4番までに、5つのバーディを固め打ちしたのだが、これはワンポイントの修正が効いた効果でもある。「今週のテーマはアドレスでしっかり前傾になること」。練習ラウンドでもここを意識したが、初日は満足いく結果が残せず。「自分が思っている以上にやらないといけないことに気づいて、きょうは気をつけながらプレーしました」。イメージのなかで、より深い前傾に。佐久間の感覚では「自分が思うよりも1.5倍」という“大げさ”な動きが功を奏した。
ここはキャディ、トレーナー、そして父・浩太郎さんにも言われ続けてきたポイント。「みんなに言われるから、逆に気をつけなかったんです」と笑う。なんとなくその気持ちは理解できるが、ただ実際に試すと効果てきめん。3日目以降も、“1.5倍増し”の前傾姿勢を保つつもりだ。
佐久間にとって、ここは今季3試合目のメジャー大会。4月の「シェブロン選手権」は予選落ちしたが、6月の「全米女子オープン」で22位という結果も残した。これで2大会続けて決勝に進出。さらには首位と6打差の9位と、優勝も狙える位置で週末に入ることができた。
トップ10には日本勢6人が入っており、佐久間もそのひとり。“日の丸対決”への意識については、「特に、日本選手が相手だからといって何かを思うことはないけど、日本人でも通用するコースですし、日本人のスキルが上がっているのは刺激になる」と、力になっている。
こちらも日本から参戦する桑木志帆は、トータル3アンダー・23位タイで決勝に進んだ。今季はこれがメジャー3試合目。ここまでに出場した2試合は「全米オープン」が14位、「KPMG全米女子プロ選手権」が24位と、上々の成績で終えることができた。
スタート直後の12番、13番と連続ボギーを叩いたが、「イライラしたけど、それはダメだと思って(怒りを)抑えてプレーしたら良くなった」と、16番から4つ伸ばす快進撃。現在、日本ツアーのポイントランク1位に立つ実力を見せている。
開幕前に首を痛めたことを明かしているが、初日は「練習もできないくらいでした」と“棄権”も頭をよぎったという。それでも少しずつ回復の兆しも感じられる。痛み止めをのみながらのプレーだったが、しっかりとケアを受け、残り2日間も戦い抜く。「冷静にプレーしたい」。これが今の願いだ。
一方、大会冠のアムンディとスポンサー契約を結び、今大会には主催者推薦で出場した髙橋彩華は、トータル3オーバー・90位タイで決勝行きを逃した。終盤までカットライン上でプレーしたが、後半6番のボギー、さらに8番のダブルボギーで圏外に落とされた。「ずっとショットの調子が上がらず、日本ではごまかせても海外では調子がよくないと厳しいことを痛感した」という気づきもあった。
この後は一度帰国し、来週は日本ツアーの「明治安田レディス」(16日~)に出場。その後は「AIG女子オープン」(7月30日~)のために英国に渡り、今年、最後のメジャーを戦う予定だ。「(ショットが)よくなりそうな兆しも見えた。もう1度試して、調整したい。いいショットも打てるようにはなった」。再スタートを切る。(文・間宮輝憲)
