<フォーティネット・ファウンダーズカップ 事前情報◇18日◇シャロン・ハイツG&CC(カリフォルニア州)◇6542ヤード・パー72>
米国女子ツアーは1週間のオープンウィークを経て、米本土戦が開幕する。今大会には米ツアーを主戦場にする日本勢15人がすべて出場することもあり、注目が高まっている一戦だ。
ツアー初開催となる舞台のシャロン・ハイツG&CCは、どこか日本の林間コースを彷彿(ほうふつ)とさせるレイアウト。果たしてどのようなコースなのか。
カリフォルニア州メンローパークに位置する林間コースで、周囲には住宅街が広がり、ホールから住宅が見えるところもある。全長6542ヤードと距離自体は長くないが、高低差15ヤードのホールもあり、アップダウンのある地形とタイトなフェアウェイが特徴。ライグラスをベースにした芝は締まったコンディションで、ランが出やすく、落としどころの見極めが結果を左右する。ショットの正確性が強く求められそうだ。
一部の日本勢にコース攻略のポイントを聞くと「ティショットの精度」と口をそろえる。
そのなかで、西郷真央はこう説明する。「フェアウェイに置くこともそうですけど、(芝の)逆目と順目で飛距離が20~30ヤードぐらい変わる。順目なら最高ですけど、そう上手くはいかない。まずはしっかりフェアウェイをキープして、ラフに入ってもセーフティのプレーをしていたら大ケガはしないと思う」。ランが出る順目と、芝の抵抗が増えて止まりやすい逆目。ライによって、2打目以降の距離が大きく変わるようだ。
原英莉花は前戦の中国の芝質は硬いと感じ、今回のライグラスは少し沈む感覚があるという。「地面反力とかもかなり違う。股間節と膝の使い方というか、感覚が変わります。カカト体重やツマ先体重になってしまったりとか、自分が沈んでいるから打ちづらい。そこを考えながら練習しています」と説明。フェアウェイに置いても、油断はできなさそうだ。
ラフも同じ芝だが、密度が高くボールが沈みやすい。「(ラフに)入ると本当に出すだけみたいな感じで難しい。フェアウェイキープが大事」と山下美夢有が言えば、西村優菜も「目標が点っぽくなってくるところがいくつかあります。(フェアウェイが)絞られたところでしっかりスイングできるといいなとは思っています」。わずかな曲がりでもキックによってはショットの難度が一気に上がるため、ティショットの精度がスコアメークのカギを握る。
そんな圧迫感のあるレイアウトだが、渋野日向子は「嫌いではないです」と苦手意識はない。だからこそ、「視野を狭くせずにいけたら。嫌いではないと思っているからこそ、広く見たいです」と前向きに捉える。“狭い”という意識にとらわれてスイングが縮こまったり、守りに入ったりするのを防ぐためにも、あえて広い視野を持って挑む。
そして、数名の選手からは「伸ばし合い」になるとの予想も聞かれた。距離はそこまで長くなく、グリーンはやや重めでボールが止まりやすいことから、山下は「スコアは伸びると思います。まだ(練習日なので)何とも言えないですが、グリーンの傾斜が強いので、あまり速くもできないのかなと思いながら」と話す。西村も「距離はそんなにないですし、今のところは伸ばし合いになりそうなセッティングではあります」と見通しを立てた。
畑岡奈紗は速いグリーンを好むタイプ。重いグリーンだからこそ「振らなきゃいけないから(ストロークが)ブレてしまう」と、大きなストロークになるほど安定感を欠く傾向があるという。アンジュレーションも強く、グリーンの形状や重さに影響されないストローク、さらにはライン読みも明暗を分ける要素となりそうだ。
日本の林間コースを想起させる設計だけに、今大会でも日本勢がリーダーボード上位に名を連ねる可能性は十分にある。コースの特徴を踏まえながら、その戦いに注目したい。(文・高木彩音)

