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上原彩子が貫いた自分のゴルフ 予選落ち確定後に強さと覚悟が見えた【記者の目】

上原彩子が貫いた自分のゴルフ 予選落ち確定後に強さと覚悟が見えた【記者の目】

所属 ALBA Net編集部
秋田 義和 / Yoshikazu Akita

配信日時:2022年9月5日 12時30分

1985年の服部道子以来、37年ぶりに「全米女子アマ」を制した馬場咲希は優勝会見で言った。「自分のゴルフができた」。最近の、特に若い選手が使うことばで勝因を語った。

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Danaオープン」で上原彩子が1年2カ月ぶりに米ツアーに復帰した。各国のトップクラスが集まるツアーで、馬場とは対照的に飛距離が出るほうではない彼女が10年間戦えている理由は、ショートゲームを中心として1打1打積み上げていく丁寧なゴルフがあるからだろう。それが“上原のゴルフ”だ。

結果として予選落ちとなったが、復帰戦でもそれは存分に発揮された。初日のドライビングディスタンスは228ヤード。これは今季のスタッツに当てはめれば一番下の数字。距離の長いパー5では3打目にユーティリティを持つこともあった。それでも初日のスコアは2アンダー。カットラインどころか首位と4打差につけた。

2日目は生命線の一つであるパッティングが決まらず、カットラインを下回ることとなった。だが、一番上原らしさが光ったのが最終ホールとなった18番、予選落ちが確定した直後だった。

決めなければ終わりという2メートルのバーディパットは強気に打ったが、カップに収まることなくオーバーした。上原は午後スタートの最終組。この時点で決勝行きはなくなったと言ってもいい。だが、上原はオーバーしたボールをマークして向きを直した後、カップまでにあったピッチマークを丁寧に直してからパーパットを打ったのである。

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