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渋野日向子が感じた“不足” グリーン周りの取りこぼしに「時間をかけて習得」

渋野日向子が感じた“不足” グリーン周りの取りこぼしに「時間をかけて習得」

配信日時:2021年4月3日 14時00分

初日はスタートホールとなった10番や、15番のように奥にこぼしてもカラー止まりで、ピンチらしいピンチはなし。パットさえ入ればアンダーパーのラウンドになった可能性は高い。だが、「ショットは本当によかったけど…」と振り返った2日目は、状況が一変した。

前半の7番パー4ではフェアウェイをキープするも距離が残り、セカンドは右手前のピンに対し、右奥のラフまで突っ込んだ。「奧じゃなくて手前のエッジからアプローチをしてパーを獲りやすいところに置くとか、あとあと考えたらそう思う」。奥からのアプローチは強く入り、手前のカラーまで転がった。ここでボギーを喫すると、今度は8番パー3でもティショットを奥のラフに外してしまう。

今度はやわらかく上がったボールが大きくショートし、ここで連続ボギー。「グリーン周りのバリエーションが必要だと思う。私にもできないことはないと思うので、時間をかけていっぱい習得できたらいいなと思う」。グリーンを外したときのシチュエーションを見極め、それに応じたアプローチで寄せる術は、米ツアーでしか身につかない。「日本にはない芝の長さ」と渋野がいうとおり、まだまだ伸びしろの部分だ。

このような状況になってしまった理由のひとつとして、ショットのスピン量も関係する。前述のとおりピンをデッドに狙うシーンが目立った渋野だが、それが奥にこぼれる結果を目にした。一方、同組のハナ・グリーン(オーストラリア)とブルック・ヘンダーソン(カナダ)は、グリーンで大きく跳ねる渋野のショットをよそに、スピンで止めてくる。「スピン量とかは…、どうしたらいいか分からないけど、少ないなりの戦い方も考えないと」と、止めるか止めないかの戦い方も、今後埋めていく作業だ。

スイング改造中の渋野にとって、いまのスイングとグリーンコンディションを考慮したスピンコントロールは、メジャーの舞台ではあと一筋足りなかった。それでも、「すごく前進できた」と話すとおり、ショットがよくてもスコアにつながらなかった今回の結果は、6月末までを予定する米ツアー転戦に向けた“いい勉強”となった。

「あとはマネジメントとかももっと習得しないと」など、課題はいくつもある。「めっちゃ悔しいんで、ひたすら練習するしかない。アメリカで戦わないとこれは克服できない。毎回同じこと言ってるけど」。ショットはよかったゴルフ。目に見えて崩れたわけではないゴルフ。結果を求めるためには、これらを整理し、“スコアをつくるゴルフ”が次の課題になる。

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