河本結は“1億5000万円”かかる最終戦出場困難に　来年リベンジへ「米国で私は戦いたい」

＜全米女子オープン　最終日◇13日◇チャンピオンズGC（米国テキサス州）◇6731ヤード・パー71＞

今年のメジャー最終戦を60位タイで終えた河本結。「ずっとショットが悪く、そのなかでアプローチ、パットでしのいでいました。今のスイングの完成度では4日間持たないだろうなと思っていましたけど、その通りになりました」と、トータル15オーバーという結果を振り返った。

河本結の最新ドライバースイング連続写真

米国ツアー参戦1年目の今年は、新型コロナウイルスによる自粛期間などを利用しスイング改造に着手。しかし、それがうまくフィットしなかった。もともと持ち球だったフェードに加え、ドローも打てるよう改良を重ねたが、「チーピンがでるようになってしまった。フェードだったから右にしかミスしないのが、左から左へのミスに変わって。精神的にダメになった」と苦しんだ様子を明かす。「自分の持ち玉をもう1回作っていく」というのが、復調への糸口となる。

次戦の米女子ツアーは今季最終戦の「CMEグループ・ツアー選手権」が行われる。ここには全米女子終了時点のCMEポイントランキング上位70名に加え、推薦2名が出場。エリートフィールドとあって優勝賞金は150万ドル（約1億5600万円）と破格で、河本もこの出場を目指し全米を戦ってきた。しかし今回の結果ランク75位止まり。ウェイティング4番手につけているが、参戦は困難な状況だ。

それでも「良い経験ができて有意義な年だった。自分のやってきたことをすべてダメにしてしまった年なので、反省しているし、そういう気づきがきっと近道になると信じている」と前向き。「なっさー（畑岡奈紗）という心強い味方もいるので、こっちで私は戦いたい」という決意を改めて口にした。来年は同い年の“盟友”とともに、最後の最後まで戦い抜く。